2016年も残すところあと1ヶ月半。そろそろクリスマスや年末年始の休暇に向けて旅行を計画する人も多いのではないでしょうか? 暖かいハワイなど海外に行くもよし、国内の温泉やウインタースポーツを楽しむのもよいですよね。

 旅行に行くときにお世話になるサービスといえば旅行会社です。昔はJTBに代表される旅行会社の店頭に行って、様々なパンフレットも参考に申し込むのが一般的でした。いまではインターネットやスマートフォンを使って自宅にいながらでも簡単に旅行の予約ができるようになりましたよね。

 そんな旅行業界で今、M&Aが活発になっています。業界で注目されているキーワードが2つあります。「オンライン」と「旅ナカ」です。

 旅行商品は、鉄道や飛行機などの交通手段、ホテルや旅館などの宿泊施設、そして旅行途中にする観光や体験などのアクティビティーという3つの要素で構成されています。

 飛行機やホテルは基本的にどこの会社で予約しても、サービス内容に大きな差はありません。だとすれば重要になるのが価格です。各社はIT(情報技術)を活用して人手をかけずに宿泊施設や交通手段を予約できるサイトを構築。店頭よりもオンラインで予約する方が旅行費用を抑えられることが多いため、オンラインで予約する旅行者が増えています。

 オンラインに特化する旅行代理店はOTA(online travel agent)と呼ばれます。国内では楽天トラベル、一休、「じゃらん」などを運営するリクルートライフスタイルなどが有名です。海外からはエクスペディア、ホテルズドットコムなどが日本に進出し、競争が激しくなっています。

 こうした中、JTBやエイチ・アイ・エスなどは自社でもオンラインの対応を強化する一方で、OTAとの差別化を図る動きも強まってきました。その1つが「旅ナカ」、すなわち、観光や体験などのアクティビティー専門会社へのM&Aです。

 まず動いたのはJTBです。2015年5月、体験・アクティビティー予約サイト大手のアソビュー(東京・渋谷)に出資しました。JTBグループがITベンチャーに出資したのは初めてのこと。アソビューは全国各地の様々な遊びや体験を予約できるサイトを運営しており、JTBは同社との提携で、現地に到着してから楽しむ観光体験・レジャーなどの旅ナカを強化する考えです。

 エイチ・アイ・エスも負けていません。2016年3月にインデックス(東京・品川)からアクティビティー予約サイト「アクティビティジャパン」を買収して子会社化しました。アクティビティジャパンの英語サイトと世界64カ国のHISの営業拠点、WEBサイトが連携し、訪日外国人向け商品の販売も強化します。