ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

【業界最前線ブログ】「ファッション流通の現場」(4)買収される側の事情

alt
※画像はイメージです

買われる側の事情

 繊研新聞1面の連載記事、「シリーズ再編、変わるM&A(全8回)」。 2008年4月11日付で完結しましたが、2007年から2008年にかけて増えているファッション業界のM&A、買収後の事情をとても的確にわかりやすくまとめてあり、大変興味深く読ませていただきました。

 業界では、百貨店、GMSを除き、大手企業がシェア、バイイングパワーを拡大するために買収するケースは少なく、資金の潤沢な上場企業が、自社に はないマーケット(販路・客層)や感性を獲得するために、資金、オペレーション、人材の壁にぶちあたって伸び悩んでいる中堅企業を買収するケースが多いと 思います。

 買収によって、される側の企業は、資金力と信用力が上がり、出店機会が増えるというのは確実なメリットですが、その他の点ではいろいろジレンマがあるようです。

 する側が公開企業であれば、月次で締めて短期間で損益を公表するタイムリーディスクロージャーのスピードに合わせたり、ある程度のビジネス拡大のスピードの加速はやむを得ないところでしょう。

 しかし、量販型のオペレーションが買収される側の企業に活用できるかは、なかなか難しいところのようです。

 する側のオーナー経営者は、自らが手塩にかけて構築したビジネスモデルは万能だと思い、生産背景、インフラ、マニュアルを押し付けてくるかもしれません。

NEXT STORY

事業の多角化にM&Aを活用するナカバヤシのマネジメントとは?

事業の多角化にM&Aを活用するナカバヤシのマネジメントとは?

2016/04/04

アルバム、手帳などの製本業界で、数々の買収を成功させ軌道に乗せてきた銀行出身の社長に企業買収やその後のマネジメントについて聞いた。