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【現場の声】トップが語る物流業の譲渡事例-買収の目的は新規事業分野の人材を得ること。
企業は「人」!そう語るカンダホールディングスの勝又社長を譲渡先として選んだニュースターラインの鈴木会長。単に条件が合うだけでなく、社長同士の波長も合いスピードでM&Aが成立した事例を通して譲渡の目的と相手選びのポイントとは?
繊研新聞の一面、2月22日~3月2日の間に連載されていた「私が服を買う理由」(全6話連載)は2児のママから男子大学生まで、身の丈に合った現代の消費者のリアルなファッション消費の実態と本音がつづられており、とても楽しく読ませていただきました。
全6話の中でこれからのファッション消費、ファッションマーケットに最も影響を及ぼすのは第1話の「また売ればいい」の見出しで紹介されていた2児のママの話=フリマアプリ「メルカリ」を活用して服の売買を楽しむ新しいファッション消費のカタチでしょう。
記事では子育ての片手間、着なくなった服を次々にメルカリにアップし、月に8万円売り上げる月もあるという主婦を紹介。
メルカリでは売るだけではなく、懐かしいブランドやアイテムを見つけては、購入もし、届いた商品が例え失敗だったとしても、「また売ればいい」
という感覚で楽しむ彼女の行為はサイドビジネスというより、目に見えぬ相手とのコミュニケーション、ゲームを楽しんでいるという感覚と感じ取れました。
私がフリマアプリに関心を持ち、注目し始めたのは2年前。年に1回、明治大学や青山学院大学などの大学で「ファッションビジネス論」(IFI大学講座)に登壇し、SPA(アパレル製販垂直統合小売業)のビジネスモデルやファストファッションの革新性や功罪について講義をさせて頂いていますが・・・
聴講した学生さんたちからの講義レポートに「フリマアプリ」に関する記述が多数現れ始めたころです。
講義ではファストファッションの弊害のひとつとしてファッショントレンドの陳腐化を加速する点を挙げ、使い捨てられるファッション商品の行き場を考える社会問題の解決も必要という問題提起に対して、複数の学生さんがフリマアプリの活用を当たり前のように書かれていたのがきっかけでした。
有限会社 ディマンドワークス 代表
グローバルなアパレル商品調達からローカルのチェーン店舗運営まで、ファッション業界で豊富な実務経験を持つファッション流通コンサルタント。在庫最適化を切り口とした業務再構築支援を得意とする。
略歴:1965年東京生まれ 1988年明治大学商学部を卒業(専門は国際経済論、貿易論)。同年、総合商社に入社しアパレル部門に配属。大手・中堅アパレル企業向け国内外OEM生産受託営業、ヨーロッパブランドの日本法人(輸入・製造卸)立ち上げを経験。2004年、フリーエージェントプロワーカー(IC)として独立。有限会社ディマンドワークス設立。近著に「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)あり。
企業は「人」!そう語るカンダホールディングスの勝又社長を譲渡先として選んだニュースターラインの鈴木会長。単に条件が合うだけでなく、社長同士の波長も合いスピードでM&Aが成立した事例を通して譲渡の目的と相手選びのポイントとは?