ユニクロは中国の売上高が母国日本のそれを上回るという快挙を実現できるだろうか?

 日経新聞に連載されている「アジアひと未来」楽しく読ませて頂いています。

 1月7日の「国境越え輝く異才の見出し」の記事に登場した3人のうちのひとりはユニクロを中国で拡大する立役者であるファーストリテイリングの潘寧氏。

 同氏の記事はこれまでに目に付く度に必ず読んでいましたが、今回の記事は同氏の学生時代からの原体験や店舗時代の苦労、中国人として日本から学んだこと、中国の消費の常識を変えたいという将来の夢について、ジャパニーズドリームを掴んだ同氏の生き様と信念についてわかりやすく書かれた記事で、とても納得しながら読ませていただきました。

 このような出来上がったものに乗るサラリーマン的ではない、創業に近い体験や苦労、限界のない未来へのヴィジョン、信念を持った方が中国、アジアを統括されているのであれば柳井会長もしばらく信頼して任せることができるでしょうね。

 世界を見渡しても、地元に密着するところからビジネスをスタートし、その後ドメスティックに特化して成長するか?海外展開に求めるか?の成長戦略を考えるのが小売りチェーンのビジネススタンス。

 海外展開の選択肢を選んだ小売業でも ホームマーケット(ある企業がその国を基盤に大きくなったという場所)の売上を他国が一国で上回るという快挙を成し遂げた企業は・・・私が知りうる限りこれまでありません。

 市場規模は大きくても 実は「ガラパゴス」なアメリカのチェーンストアは問題外ですし、グローバルチェーンと言われるZARAのインディテックスもスペインの売上構成比は約20%、H&Mも実質ホームマーケットであるドイツが約20%、グローバルに展開して、海外売上比率が高く、ホームマーケットの構成比は少しずつ下がることはあっても・・・彼らの中国やアメリカの売上がそれらホームマーケットの売上を抜くというのは現実的に難しいと思います。