ベルギーの高級チョコレート・ゴディバの日本事業を買収した投資会社MBKパートナーズは「甘党」と思いきや、日本最大のゴルフ場保有企業だった。

傘下にアコーディア・ゴルフとオリックス・ゴルフが

MBKパートナーズは2017年にゴルフ場の所有・運営事業を行うアコーディア・ゴルフをTOBで取得。2019年3月にはオリックス<8591>からゴルフ事業を手がけるオリックス・ゴルフ・マネジメントのゴルフ場事業を譲り受ける。

アコーディア・ゴルフは全国に135カ所のゴルフ場と27カ所のゴルフ練習場を運営しており、業界第一の数を誇る。オリックス・ゴルフ・マネジメントは39カ所のゴルフ場と2カ所のゴルフ練習場を運営しており、業界第三位に座にある。

日本ゴルフ場経営者協会がまとめた2018年2月末時点の日本のゴルフ場数は2238コース。このため全体の7.8%がMBKパートナーズ傘下という計算になる。

若年層のゴルフ離れや既存プレーヤーの高齢化、預託金の返還などの問題から破綻するゴルフ場が相次いでおり、2018年は前年度より25コース減少、2010年からの8年間では188コース減少した。

この傾向は2019年も続いており、MBKパートナーズの業界での影響力はさらに高まっていきそうだ。

上場企業の非公開化が基本戦略

MBKパートナーズは日本のほか韓国や中国、台湾、香港などで投資活動を行っているファンドで、東京、北京、香港、ソウル、上海に拠点を持つ。米カーライル・グループ出身者が2005年に設立した。

MBKパートナーズは上場企業を非公開化し、買収企業の成長を加速させる戦略を採用しており、これまでに日本では真珠の養殖や加工を手がけるTASAKIや、電子部品専門商社の黒田電気などの上場企業を買収し非公開化した事例がある。

いずれもTOBによる買収で、TASAKIの買収金額は315億円で、黒田電気は771億円(いずれも買収発表時点)だった。ではゴルフはどうか。