KeyHolder<4712>のM&Aが止まらない。

同社は2018年11月に名古屋を拠点に活動するアイドルグループ「SKE48」事業の買収を決めており、2019年2月には人気アイドルグループ「乃木坂 46」を題材とした恋愛シミュレーションゲームアプリ「乃木恋」の制作・配信を手がけるallfuz(東京都渋谷区)を完全子会社化すると発表した。

同時にテレビ番組制作や映画、CMなどの映像制作を手がけるフーリンラージ(東京都渋谷区)も傘下に収める。

KeyHolderの明珍徹社長はM&Aに前向きな姿勢を示しており、今後もアイドルグループ関連事業やテレビ番組制作事業の買収は続きそうだ。

ゲーム施設運営からテレビ事業、アイドル事業へ

KeyHolderとしてのM&Aは、2018年1月に発表したゲーム施設やカラオケなどの運営を手がける完全子会社のアドアーズ(東京都港区)の売却が最初の案件。機動的な事業再編やグループ全体の経営資源の最適配分を目的に、創業時の事業であるゲーム施設の運営子会社を九州を地盤に「楽市楽座」「楽市街道」などを手がけるワイドレジャーに(福岡県小郡市)に売却した。

この5カ月後にはBIGFACE(東京都中央区)のテレビ制作事業を会社分割により取得することを決めた。BIGFACEはドキュメンタリーやスポーツ番組のほか、バラエティー番組の「マツコの知らない世界」や「林修の今でしょ!講座」などの制作実績を持つ。

この時点でゲーム施設の運営からテレビ関連事業に資源を集中させる方向性がうかがわれるが、この流れが鮮明になったのが2018年11月の「SKE48」事業の買収であり、2019年2月に発表したAllfuzとフ-リンラージの完全子会社化だ。

Allfuzは2012年に設立した企業で、広告・プロモーション企画の制作事業やタレント、アーティスト情報に基づくキャスティング業務などを手がけている。KeyHolderは2019年4月に株式交換により同社を完全子会社化することで総合エンターテイメント事業の業容拡大を加速するという。

一方のフーリンラージは2008年に設立した企業で、「しくじり先生 俺みたいになるな‼」「有吉ジャポン」などの制作実績を持つ。KeyHolderは2019年4月中に株式取得により、同社を完全子会社化することで映画やCM制作のノウハウを取り込み、新たなジャンルのTV番組や映像制作に進出する計画。

次に狙うアイドルグループは

KeyHolderは1967年の設立で、これまでゲーム機設置営業を手がけてきた。2000年に前身のシグマとテクニカルマネージメント、環デザインの3社が合併し、社名をアドアーズに変更したあと、2017年に持株会社体制への移行し、社名をKeyHolderに変更した。

SKE48はAKB48の姉妹グループで、ほかにもNMB48、HKT48などグループ名に48を用いたグループが国内に6グループ、海外にもインドネシアやタイなどに6グループがある。

乃木坂46はAKB48グループとは異なるコンセプトを持つアイドルグループで、姉妹グループに欅坂46がある。

KeyHolderが次に狙うのはどのグループか。


文:M&A Online編集部