中古ゴルフクラブ販売のゴルフ・ドゥ<3032>の2019年3月期の営業利益が、1億1200万円の黒字から5200万円の赤字に転落する見通しとなった。2019年2月13日に発表した第3四半期決算で明らかになった。

中古クラブは今が買い時かも

赤字転落の要因は2018年夏から秋にかけて、猛暑、豪雨、台風などの影響で客数が減少したこと。 

新品クラブが好調で中古クラブの需要が減少したため、値引き販売や在庫処分を実施し利益率が低下したこと。 

2018年4月に過去最高人数となる新卒採用を行ったものの店舗業績不振から人件費比率が上昇したこと-を挙げている。 

それでも2019年3月期第3四半期の営業利益は3500万円の黒字のため、2019年1月―3月の第4四半期で急激に利益率が悪化することなる。

このため第4四半期も引き続き、値引き販売や在庫処分などが続くことになりそうで、消費者の立場からすると、ひょっとすると今が中古クラブの買い時かも知れない。

直営店の不振が足引っ張る

ゴルフ・ドゥの2019年3月期第3四半期の直営店20店からなる「直営事業」は、売上高が前年同期比5.1%減の25億2900万円、全社費用を割り振っていないセグメント利益は同68.6%減の4900万円。 

フランチャイズ店59店からなる「フランチャイズ事業」は、売上高が同3.3%増の3億3800万円で、セグメント利益は同0.1%減の1億2500万円。 

米国製クラブの輸入などを手がける「営業販売事業」は、売上高が同24.8%減の8億6900万円、セグメント利益は同37.5%減の4700万円となり、直営店の50%を超える大幅な減益が足を引っ張った格好だ。

 同社ではリラクゼーションサロンを展開していた子会社のナインルーツ(さいたま市中央区)を2018年3月31日に、美容関連用品を手がける米国のPCE社に売却した。

ナインルーツの財務状況が悪化しており、ゴルフ・ドゥの新規出店に影響がでる恐れがあるため売却を決断したという。

同社では株式売却益を2019年3月期に特別利益として計上するとしているが、ナインルーツの直近の決算では純資産が6000万円近いマイナスとなっているため、特別損失の可能性もありそうだ。

経済産業省の統計によると、ゴルフ場の利用者数は2015年約964万人、2016年約939万人、2017年約936万人と年々減少を続けており、2018年は速報では約893万人と900万人を大台を割り込んだ。

ゴルフ場の利用者減少に伴って、ゴルフ場の倒産も相次いでおり、業界を取り巻く環境は極めて厳しい。

2019年3月期第3四半期決算で「祖業であるゴルフ関連事業に集中し、一刻も早い業績回復を図るべく努める」とした同社にフォローの風は、いつ吹き始めるだろうか。

ゴルフ場利用者数推移(経済産業省の統計より、2018年は速報)

文:M&A Online編集部