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クリエイト・レストランツ・ホールディングスに見る「分散投資型M&A戦略」のススメ
業績好調のクリエイト・レストランツ・ホールディングス。成長戦略の中心にあるのが、M&Aを主軸とした『グループ連邦経営』です。多様な立地に、専門性や独自性を掛け合わせて、リスク分散を図りながらポートフォリオを強化するというもの。これこそが、これからの外食企業のあるべき姿なのかもしれません、という話です。
和食、洋食、中華、エスニックなど多岐に渡る飲食店を手がけるクリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が、M&Aで攻勢をかけている。
2015年にアールシー・ジャパンをグループ化したあと、2年ほど動きがなかったが、2018年に4件のM&A を行い、2019年も3月に、うどん・そばの老舗「銀座木屋」を展開する木屋フーズ(東京都品川区)の子会社化する。
同社の岡本晴彦社長は「引き続き積極的なM&Aを通じて魅力ある企業をグループに迎え入れて行く」とし、海外についても「北米を中心に新規出店を検討するほか、M&Aについても引き続き検討していく」とM&Aに前向きな姿勢を示す。
すでにグループの店舗数は900店を超えており、1000店の大台が目前だ。クリエイト・レストランツ・ホールディングスとはどんな会社なのか。
クリエイト・レストランツグループの運営する代表的なブランドは、高級寿司食べ放題の「雛鮨」、牛肉や豚肉、旬の新鮮野菜が食べ放題の「しゃぶ菜」、自然食バイキングの「はーべすと」、飲茶バイキングの「香港蒸蘢」、イタリアンの「TANTO TANTO」、こだわり野菜を提供する「やさい家めい」、しゃぶしゃぶ・日本料理の「吉座」、和食レストラン「かごの屋」など。
多様な業態を開発し出店していく「マルチブランド・マルチロケーション戦略」の結果、こうした多彩な顔ぶれがそろった。現在の売上高は1000億円強だが、中長期的に売上高2000億円を目指すという。
業績好調のクリエイト・レストランツ・ホールディングス。成長戦略の中心にあるのが、M&Aを主軸とした『グループ連邦経営』です。多様な立地に、専門性や独自性を掛け合わせて、リスク分散を図りながらポートフォリオを強化するというもの。これこそが、これからの外食企業のあるべき姿なのかもしれません、という話です。