施工不良問題による経営の先行き不安を受け、レオパレス21<8848>株について大量保有報告書(5%ルール)の提出が2月以降、相次いでいる。

レオパレス株価、200円付近に急落

野村證券は22日、共同保有者を含めて保有割合が5.46%になったとする報告書を提出した。投資目的は「証券業務に係る商品在庫」としている。内訳は野村証券が0.32%、ノムラインターナショナルピーエルシーが2.80%、野村アセットマネジメントが2.42%、そしてノムラセキュリティーズインターナショナルが-0.08%。

前日21日には、米系投資ファンドのブラックロック・ジャパンがレオパレス株式を一部(1.47%)放出し、保有割合を3.94%に引き下げた。逆に、その2日前の19日には英投資ファンドのオデイ・アセット・マネジメントがさらに買い増しを進め、保有割合を11.04%まで高めたことが明らかになっている。

22日のレオパレス株価の終値は前日比3円安の207円。2月初め500円台前半だった株価は急落している。レオパレスが1324棟の物件について建築基準法違反の疑いのある施工不良が確認されたと発表したのは7日。さらに翌日、2019年3月期の最終赤字幅が補修費用の拡大などで400億~380億円程度にのぼるとの見通しを発表した。

もともと施工不良の疑いがテレビ報道をきっかけに一部表面化したのは昨年5月末。当時800円台だった株価はすでに4分の1。とはいえ、悪材料が出尽くしにはほど遠いのが実情だ。

この間、レオパレス株の大量保有(5%以上を新規取得)を届け出たのは英オデイ・アセット・マネジメント(8月)、米プリンシパル・グローバル・インベスターズ(9月)、米系ブラックロック・ジャパン(12月)、今回の野村證券を合わせて4社。もっとも、野村證券以外の3社は「純投資」を目的する。

大量保有報告書の動向に一般投資家も要ウオッチ

上記の外資3社をみると、その後の対応が分かれている。大量保有報告書によると、オデイは2月5日以降13日まで6営業日連続でレオパレス株を取得し、保有割合を11%超まで高めた。一方、ブラックロックは一部株式を放出し、保有割合を3.94%に下げた。5.18%を保有するプリンシパルは今のところ、静観を保っている。

大規模な施工不良問題は経営の屋台骨を揺るがす事態となっている。同社株をめぐる大量保有報告書の動向には一般投資家も要ウオッチといえる。

 〇レオパレス21に関する大量保有報告書の提出状況(2019年以降)

提出日保有者保有割合
2/22野村證券(新規取得)5.46%
2/21ブラックロック・ジャパン(1.47%減)3.94%
2/20米タイヨウ・ファンド・マネッジメント(1.60%減)4.39%
2/19英オデイ・アセット・マネジメント(1.42%増)11.04%
2/14英オデイ・アセット・マネジメント(1.04%増)9.62%
2/12英オデイ・アセット・マネジメント(1.37%増)8.58%

文:M&A Online編集部