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投資ファンドによるM&A(上)日本市場でも存在感を示すプレイヤーたち
投資ファンドの本分は「企業を安く買って高く売ること」だ。そのため、投資ファンドはM&A市場において、ときには「買い手」として、ときには「売り手」として登場頻度の多いプレイヤーでもある。活発な動きを見せる投資ファンドによるM&Aに注目したい。
アコーディア・ゴルフは抜本的な事業運営の改革を行い、資金調達その他の課題を解決することが必要不可欠であると考え、2017年にMBKパートナーズの傘下に入った。買付総額は853億円(買収発表時点)。
オリックス・ゴルフ・マネジメントは、アコーディア・ゴルフと合わせて国内最大のゴルフ場運営会社としてのスケールメリットを活用することで成長可能と判断、MBKパートナーズの傘下入りを決めた。買収金額は明らかにしていない。
2019年2月に明らかになったMBKパートナーズによるゴディバの日本事業の買収には約1100億円が投じらる見込み。買収の対象地域は日本のほか韓国とオセアニアが含まれる。
上場会社を非公開化して成長を加速させる、これまでの方針とは異なり、ゴディバについては事業を拡大したあと上場を計画しているという。
ゴルフ場とゴディバにはシナジー効果はあるだろうか。ひょっとすると将来、ゴルフ場の昼食でチョコレートタワーが楽しめるようになるかも知れない。
文:M&A Online編集部
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投資ファンドの本分は「企業を安く買って高く売ること」だ。そのため、投資ファンドはM&A市場において、ときには「買い手」として、ときには「売り手」として登場頻度の多いプレイヤーでもある。活発な動きを見せる投資ファンドによるM&Aに注目したい。