海外案件ではロシア関連で動きが表面化した。ティラド(旧東洋ラジエーター)が自動車・建機用などの熱交換器を製造するロシア子会社TRM(ニジニノヴゴロド市)を傘下に置くオランダ持ち株会社を、ロシアの合弁相手に譲渡することを決定。2009年以来のロシア事業から撤退することになった。
3月にゼロだった日本企業による米国企業の買収は2件あった...
東北6県のM&Aをめぐる勢力図がここへきて塗り替わりつつある。めきめき頭角を現しているのが岩手県。今年に入って同県の企業がかかわるM&Aは8件(上場企業の適時開示ベース)を数え、2位の宮城県3件を引き離して断トツだ。岩手県躍進の理由は?
2022年1月のM&A件数(適時開示ベース)は前年同月比10件増の64件となり、1月として過去10年で2020年(74件)に次ぐ2番目の高水準だった。前年1月は新型コロナウイルス感染拡大を受けた2回目の緊急事態宣言と重なり、20件の大幅減となったが、コロナ3年目の今年は好調な出足を見せた。
2021年10月のM&A件数は70件で前年同月と同数だった。10月として過去10年で3番目の高水準。1~10月の累計は前年同期を37件上回る727件で、このままのペースでいけば、年間件数はリーマン・ショック後の最高となる公算が大きい。
2021年上半期(1-6月期)の日本関連M&A公表案件は10.1兆円と前年同期から40.5%増加し、1-6月期ベースでは1980年の集計開始以来3度目の10兆円超えとなった。一方で、全体の案件数は2251件と、前年同期比では5.9%減少となった。