海外案件ではロシア関連で動きが表面化した。ティラド(旧東洋ラジエーター)が自動車・建機用などの熱交換器を製造するロシア子会社TRM(ニジニノヴゴロド市)を傘下に置くオランダ持ち株会社を、ロシアの合弁相手に譲渡することを決定。2009年以来のロシア事業から撤退することになった。
3月にゼロだった日本企業による米国企業の買収は2件あった...
M&A分野でも「東京一極集中」は揺るがない。東京都は大阪府を5倍以上引き離す。2021年は静岡が上位10に食い込む。下位グループは西日本に集中し、「東高西低」がくっきり。
2021年第3四半期(1-9月期)の日本関連M&A公表案件は16.7兆円と、前年同期から22.6%減少となったものの、1-9月ベースで見ると歴代3位の高水準となった。