TOB(株式公開買い付け)件数は3年連続で増加した一方で、金額は大型案件が乏しく大幅減に終わった。TOBでは業績が好調な子会社を完全子会社化して取り込む動きが目立つ。MBOで上場廃止を目指す企業も増えている。
TOBの目的で最も多かったのは完全子会社化の22件(31.4%)、次いでMBO(経営陣による買収)の19件(27.1%)だった。完全子会社化のうち12件(54.5%)が親子上場の解消だった。親子上場は少数株主の利益相反が懸念されており、今後も解消に向けたTOBが実施されることになりそうだ...
2021年(2021年1月1日~12月27日)に上場企業が子会社や事業を売却した案件が過去10年で最多となった。コロナ禍よる景気低迷が要因の一つで、過去最多を更新するのは2年連続。