正常化へ険しい道のり

そもそもの事の発端は昨年11月1日付で潮田氏が会長兼CEOに復帰し、瀬戸社長兼CEOがCEOを外れた(社長職は今年3月末で退任)トップ人事にある。その際、潮田氏らが委員を務める指名委員会の手続きが不適切に行われたとして、英投資会社などが潮田氏らの解任を求め、これに取締役会の内部も同調したことで一気に内紛に発展した。

LIXILは2011年にトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が経営統合して発足した建材・住宅設備業界のガリバー。潮田氏の父親である健次郎氏(故人)が創業したトステム(トーヨーサッシ)が統合の中核となったことから、同氏がグループの総帥と位置づけられてきた経緯がある。

LIXILグループは19年3月期決算で過去に買収したイタリア建材子会社の減損損失などで521億円の最終赤字(前期は545億円の黒字)に転落したが、潮田氏と瀬戸氏がこの責任を押し付け合うようなあり様だ。

昨秋以来の内紛劇の勝敗は25日の株主総会でひとまず決する。ただ、どちらに軍配が上がるにせよ、禍根を残すのは間違いなく、「経営正常化」への道のりはなお険しいと言わざるを得ない。

文:M&A online編集部