博多ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス<3561>は、事業承継M&Aでグループ化した博多長浜ラーメン店「名島亭」を、2019年4月19日に横浜市の「ららぽーと横浜」に出店する。

名島亭は横浜市のラーメン専門施設「新横浜ラーメン博物館」に期間限定で出店したことはあるが、本格的な店舗としては今回の出店が関東での唯一の店舗となる。

名島亭は福岡市2店、兵庫県西宮市1店の3店舗を運営しており、今回の横浜の店舗が加わることで4店舗となる。力の源ホールディングスでは「名島亭の味をより多く人に伝える」としており、今後、関東をはじめとした店舗展開が見込めそうだ。

創業者からの依頼でグループ化

名島亭は創業30年を超える老舗のラーメン店で、鋳鉄製の釜を使い、減った分の出汁を継ぎ足す「呼び戻し製法」で作る豚骨スープが特徴。

名島亭本店(同社ホームページより)

横浜の店舗では屋台の雰囲気を楽しんでもらうため、豚骨ラーメンのほかに博多焼きめし、名島おでんといった屋台で馴染み深い料理を提供する。

名島亭が力の源ホールディングスの傘下に入ったのは2016年。一風堂の創業者がラーメン修行中に指導を受けたのが名島亭創業者だったことから、体力面に不安のあった名島亭創業者からの依頼で名島亭をグループ化した。

力の源ホールディングスはラーメン店の一風堂や、アメリカンチャイニーズのPANDA EXPRESSを中心に事業展開しており、2018年12月末の店舗数は国内153店、海外105店に達している。

創業は1979年で、福岡市でレストランバー「AFTER THE RAIN」をオープンしたのが始まり。一風堂の開業は1985年で、その後国内外で店舗数を増やしていった。

独立前に一風堂と名島亭の創業者は将来の夢を語り合い、おいしさの研究を重ねていたという。

2016年から3年連続M&A

現在の国内の直営飲食店は一風堂、名島亭のほか、ラーメンダイニングの五行、フードコート業態のRAMEN EXPRESS、居酒屋の行集談四朗商店などがある。

このほかに技術指導教室の運営、社内独立店舗事業(社内暖簾分け)の運営、飲食店の運営指導、メニュー開発指導、物件、立地選定支援、マーケティング代行、店舗プロデュースなど幅広い事業を手がけている。

M&Aについては2017年6月に、インドネシアのPT. IPPUDO CATERING INDONESIAの全株式を取得し子会社化したほか、2018年8月には台湾でのラーメン「IPPUDO」事業のライセンス供与先である乾杯拉麵股份有限公司の全株式を取得し子会社化した。

文:M&A online編集部