「XMLでデータ解放革命を起こす会社が次の時代の覇者になる」

「日本は次の時代の覇者になる大きなチャンスがある」

「AIはまだうまくいっていない。M&Aも効率化できる」

こうした考えを表明するのはリーガルテック(東京都港区)の佐々木隆仁社長。書籍「データテック」(XMLルネサンスによる最強のデータ戦略)を書き上げ、データ解放革命を呼びかける。佐々木氏のいうデータ解放革命とはどのようなものなのか。

ネクストGAFAは

佐々木氏談 IT業界がやっていることは、データベースという檻の中にデータを閉じ込める囲い込み。グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルのGAFAはこうしたデータの囲い込みで膨大な力を得ている。

だからといってGAFAを批判したいのではない。言いたいのはこのビジネスモデルが限界にきており、これから先の未来はどうなっていくのかということ。

XMLの本質はデータが解放されるということ。XMLのデータになっていると、ワードやエクセルなどの入れ物に入れる必要がなくなる。検索のためのデータベースがなくても、XMLデータがあれば、データを検索できるようになる。ブラウザーだけで閲覧できるため特別なソフトはいらない。

【XML:1998年に非営利団体W3Cが勧告した世界標準規格。PDFファイルやワード、エクセルなどのデータは、異なるソフトウエアによって作られているためデータ検索のためにはそれぞれのソフトウエアが必要になる。これに対しXMLで作られたデータであればインターネット上のウェブサイトなどを閲覧するためのソフトウエアであるブラウザーで検索できる】

XMLは昔からあるが、その価値を見直してうまく活用することができれば、世の中に革命を起こすことができる。そうなると既得権益者は権力を失う。いくらXMLによるデータ解放革命がいいと分かっていても、それを行うと自分たちが力を失うため、それができない。前時代の覇者は革命が起こると、次の時代の覇者にはなれない。

XMLでデータ解放革命を起こす会社がネクストGAFA、次の時代の覇者になれるだろう。それは特定の会社がやるという作業ではなく、みんなでやる作業になるかもしれない。データは膨大にあるわけで、多くの人が取り組む必要がある。ブロックチェーンの技術をうまく活用することもとても重要。ブロックチェーンの本質は、データの分散革命だからだ。もともとデータは自分たちのものであり、それを自由にやり取りできる世界を作ると、その利益はその人たちに返ってくる。

日本にチャンス

日本には大きなチャンスがある。GAFAなどの既得権益者がいないからだ。また生産革命に一番成功したのが日本であり、前時代の覇者であった。ところがIT革命が起こった時に、この流れに乗れなくて、どんどん失速していったのが日本。第4次産業革命が起こるという時代になって、IT革命で成功できなかった日本だからこそチャンスがある。

日本はこのままいけば未来はかなり悲惨だが、ここで方向転換するとものすごくよくなる。運命の分かれ道だと思う。