しばらく沙汰やみだった米アップルの低価格機「iPhone SE」の次期モデルについての報道が、再び駆け巡っている。アップルは「iPhone8」後継機の「iPhoneXR」を2018年に発売したが、高価格路線が裏目に出て1カ月後に事実上の値下げを余儀なくされるという屈辱的な販売不振に陥った。

「SEベース」ではない次期「SE」

こういう時こそ低価格機である「SE」の出番なのだが、現行の「XR」やフラッグシップ(最上級)モデル「iPhone XS」の登場と同時に販売終了となり、後継機も発売されていない。「SE」は2016年3月の発売ながら、3年を経た現在もデッドストックのネット通販や中古端末販売で人気を集めている。2019年1月には米アップル公式サイトで「SE」の新品未開封品が在庫一掃の特売商品として販売再開され、あっというまに売り切れた。

「SE」の次期モデルがクローズアップされるきっかけとなったのは、台湾のDIGITIMESやインドのPC-Tabletなどのネットメディアで相次いで報じられたリーク情報。いずれも地元の受託生産拠点筋から入手したもので、信憑性は高いとされる。

DIGITIMESはアップルが2020年に5.42インチ、6.06インチ、6.67インチのOLED(有機EL)搭載iPhoneを発売する予定と伝えた。6.06インチは「XS」の、6.67インチは「XS Max」の次期モデルと考えて間違いない。その流れだと残る5.42インチは「XR」の次期モデルとなるが、同機の画面サイズは6.1インチでありモデルチェンジで小型化するとは考えにくいことや販売不振で廃番になる公算が大きいことから「SE」の後継機とみられている。

一方、インドのPC-Tabletは、2019年第3四半期(9−12月)に、DIGITIMESが伝えたものよりも小型となる4.8インチ有機ELを搭載した「SE」後継機の「iPhone XE」が発売されるとのリーク情報を明らかにした。

「XE」は前身となる「SE」のマイナーチェンジ版ではなく、ホームボタンの廃止と同時に顔認証のFace IDを採用するなど全くのニューモデル。その一方でワイヤレス充電「Qi(チー)」は対応せず、2017年発売の「iPhone8」(Face ID非搭載、Qi対応)「iPhoneX」(Face ID搭載、Qi対応)の中間的な仕様になっている。

「SE2」はワイヤレス充電に対応しない?(Photo by kyu3)