ベンチャー企業でも最高財務責任者(CFO)を置くことで、企業成長を加速することができる。そんな御旗を掲げ、社外CFOとして活動している企業がある。

ベンチャー企業の財務戦略をサポートするThe CFO Consulting(東京都港区)がそれで、同社の鈴木大徳社長は「社外CFOとなって経営者のビジョンを支えたい」と熱い思いを持つ。

ベンチャー企業の出口戦略としてIPO(新規株式公開)やM&Aを目指すケースが少なくないが、同社はIPOやM&Aを出口戦略ではなく、成長戦略と位置付ける。 

IPOは資金の調達を容易にし、企業を成長させる手段であり、M&Aは企業を買収し、業容を拡大する手段というわけだ。

すでに同社のクライアント3社が上場を果たしており、現在は30社ほどが上場準備に入っている。M&Aを希望するクライアントも多いという。

社外CFOとはどのような活動なのか。 

ベンチャー企業はCFOとはほぼ無縁

CFOはChief Financial Officerの略で、財務や経理の全責任を持っており資金調達や運用などを担当する重要なポスト。大企業では一般的だが、ベンチャー企業はCFOとはほぼ無縁といっていい。 

鈴木社長は会計事務所に勤めていた時に、どのくらい利益を出したらいいのか、どのくらい銀行から借りたらいいのか、全く分からない経営者を目の当たりにした。そこには将来に向けての成長戦略がなかった。そこで「目の前のお客さんをよくしたい、資金繰りを改善してあげたい」との思いで、2008年にCFOを社名に冠した企業を立ち上げた。 

起業から現在までの10年ほどでクライアント数は約1000社に達しており、年間約300社に対しコンサルタント活動を行っている。1000社中300社が外食産業で、IPOの3社はいずれも外食企業。IPO支援事業を本格化させて2年半での成果という。鈴木社長の考え方とは… 。