NEXT STORY
EV量産に乗り出すマツダ、「トヨタ頼み」の戦略で間に合うか?
マツダは2021年1月に同社初となる量産EV「MX-30」の国内販売に乗り出す。環境規制が厳しい欧州では2020年9月に発売し、日本では当面、法人向けにリース販売し、一般向けの販売も検討する。欧州で先行した理由は、マツダの苦しい立場にある。
世界各地で大規模な山火事が多発している。今夏、その最たる例はイタリア、ギリシャの南欧やトルコだ。そもそも、山火事はなぜ起きるのか。地球温暖化など気候変動とはどういう関係があるのだろうか。
まず日本での山火事の状況をみてみよう。林野庁によると、年間の発生件数は約1200件(2015~2019年の平均)。全国で毎日約3件の山火事が起きている計算だが、全体のおよそ7割は空気が乾燥する冬から春(1~5月)にかけて集中しているのが季節的な特徴だ。
その原因は「たき火」が約30%と最も多く、「火入れ(野焼き)」17%、「放火(疑いを含む)」8%、「たばこ」5%、「火遊び」2%などが続く。日本では山火事の多くが人間の不注意など人為的原因による。林野庁は「落雷など自然現象によるものはまれ」としている。
これに対し、世界各地で頻発している大規模な山火事は事情を異にする。自然発火が主たる原因となっているからだ。とりわけ今夏は記録的な熱波が南欧など地中海沿岸を襲い、高温乾燥状態が続いていたことが挙げられる。イタリア南部のシチリア島では48.8度を観測したことが伝えられた。
自然発火は一般に、森林内に積もった枯れ葉や枯草が擦れ合って起き、周りの木々に燃え広がって山火事を引き起こす危険がある。海外の山火事はスケールが大きく、ひとたび発生すると何週間も燃え続けることが少なくない。
日本の場合は、全般的に湿度が高い気候であることが幸いし、自然発火による山火事は比較的限られる。今年2月下旬に栃木県足利市で起きた山火事は鎮火までに23日かかったが、これはたばこの不始末による人為的な原因とされている。
では、地球温暖化とはどう関係しているのか。火事が起きると、温暖化の主因とされる二酸化炭素(CO2)を吸収する植物が失われるばかりでなく、燃焼によってCO2を発生する悪循環となり、結果として温暖化の進行につながりかねないのだ。
森林のない、はげ山になると、保水能力が低下し、台風や集中豪雨による土砂崩れなどの自然災害が起きやすくなる。動物や昆虫など生き物の住みかが脅かされる。さらに一度焼失した森林が復元するまでに長い年月を必要とすることは言うまでもない。
文:M&A Online編集部
これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。
マツダは2021年1月に同社初となる量産EV「MX-30」の国内販売に乗り出す。環境規制が厳しい欧州では2020年9月に発売し、日本では当面、法人向けにリース販売し、一般向けの販売も検討する。欧州で先行した理由は、マツダの苦しい立場にある。