最初の買収は2009年3月に開示したフォトKIOSK(セルフ型の自動写真出力機)サービスを手がける米Lucidiomの子会社化。同社の祖業でもあるDPE機器での相乗効果を狙ったものだ。当時、ノーリツ鋼機はDPE機器を180カ国以上で販売しており、LucidiomはフォトKIOSKを全世界で5万5000台以上展開していた。
だが、DPE関連の買収はこの1件だけだ。2011年2月に米Lucidiomを同社経営陣にMBO(Management Buyout、経営陣買収)で売却...
極楽湯ホールディングスが2019年、2020年と立て続けにM&Aを実施し、国内店舗数の増加と運営体制の強化を進めている。一方、中国ではフランチャイズを中心に店舗数を増やし、事業規模の拡大に取り組んでいく計画だ。
ニチモウは「浜から食卓まで」をカバーする水産専門商社として、2019年に会社設立100周年を迎えた水産専門商社だ。社名の由来となった漁網などの海洋事業をはじめ、幅広い事業を展開。そうした多種多様の事業は、同社が事業分割とM&Aで育ててきた。
東宝の歴史はM&Aの歴史だ。1932年に阪急電鉄創業者の小林一三氏が東京宝塚劇場を設立、これが「東宝」の語源である。設立早々に東急を立ち上げた五島慶太氏から渋谷・道玄坂の東横映画劇場を買収したのを皮切りに、映画産業内でのM&Aを加速する。
京成電鉄は東京、千葉、茨城をエリアとし、鉄道・バスの運輸事業を中核に「総合生活企業グループ」を旗印する。関東私鉄大手9社で連結売上高は最下位だが、鉄道の営業距離は東武、東京メトロ、西武に次ぐ。10月には関東鉄道を連結子会社化する。