2014年8月に人工関節・人工骨製造販売のエム・エム・ティー(大阪府)、同12月にはペン先などの文房具部品や医療用カテーテルの素材を製造するテイボー(静岡県)の完全子会社化をそれぞれ決めている。多数の買収を進める一方で「見切り」も早い。2016年2月にアイメディックとエム・エム・ティーの売却を決めた。エム・エム・ティーについては、買収決定からわずか1年半で放出を判断したことになる。
ノーリツ鋼機は、医療分野の中でも成長性の高い医療情報事業やバイオ分野を中心とした事業に、経営資源を集中...
極楽湯ホールディングスが2019年、2020年と立て続けにM&Aを実施し、国内店舗数の増加と運営体制の強化を進めている。一方、中国ではフランチャイズを中心に店舗数を増やし、事業規模の拡大に取り組んでいく計画だ。
ニチモウは「浜から食卓まで」をカバーする水産専門商社として、2019年に会社設立100周年を迎えた水産専門商社だ。社名の由来となった漁網などの海洋事業をはじめ、幅広い事業を展開。そうした多種多様の事業は、同社が事業分割とM&Aで育ててきた。
東宝の歴史はM&Aの歴史だ。1932年に阪急電鉄創業者の小林一三氏が東京宝塚劇場を設立、これが「東宝」の語源である。設立早々に東急を立ち上げた五島慶太氏から渋谷・道玄坂の東横映画劇場を買収したのを皮切りに、映画産業内でのM&Aを加速する。
京成電鉄は東京、千葉、茨城をエリアとし、鉄道・バスの運輸事業を中核に「総合生活企業グループ」を旗印する。関東私鉄大手9社で連結売上高は最下位だが、鉄道の営業距離は東武、東京メトロ、西武に次ぐ。10月には関東鉄道を連結子会社化する。