商社の主導で系列化が進んだのは1970年代にさかのぼる。群雄割拠していた砂糖業界が三井、三菱、丸紅、伊藤忠の4グループに再編された。
三井系の横浜精糖(三井製糖の源流)、芝浦精糖、台糖のうち、横浜、芝浦の2社が1970年に大阪製糖と合併して三井製糖を発足。2005年には台糖も加わり、業界トップの座を確固とした。
三菱系は大日本製糖、フジ精糖(現フジ日本精糖、双日系)、明治製糖という色分けで、1970年当時は大日本製糖が最大手だった...
ノーリツ鋼機は「ものづくり」「ヘルスケア」「創薬」「シニアライフ」「アグリ・フード」事業を手がける子会社の株式を保有する持株会社。かつては写真印画紙自動水洗機やモノクロフィルム自動現像機など写真店向けのDPE機器を製造・販売する会社だった。
エコスは東京・多摩地区と北関東を地盤に、中堅スーパーとして地歩を着々と築いてきた。現在113店舗を展開する。本拠とする多摩地区から、北関東に店舗網を広げる原動力はほかでもないM&Aだ。ここ数年は手控えてきたM&Aの再開に踏み切った。
日本の食に欠かせない調味料の一つがソース。嗜好の多様化や人口減少などを背景に市場の成熟化とともに、競争が一段と激化している。こうした中、業界のトップブランド、ブルドックソースが14年ぶりというM&Aを繰り出した。
大阪ガスは2019年7月に、シェールガス開発を手がける米国のサビン オイル&ガス コーポレーションを約650億円で買収することを決めた。 今後も海外エネルギー事業分野でのM&Aが活発化することが予想される。