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対立したアスクルとヤフーが連携強化「騒動」のきっかけLOHACOは?

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業績はV字回復 

アスクルの2020年5月期第2四半期の売上高は前年同期比4.3%の増収で、営業利益は同約3.3倍、経常利益は同約3.5倍、当期純利益は同約6.9倍と大幅な増益となった。 

主力事業である法人向けのネットショッピング事業が同5.4%の増収となったのが数字を引き上げた。一方、個人向けのLOHACOは配送費がかさむ飲料の販売方法を見直したため売り上げは同6.7%の減収となったものの売上総利益率の上昇や売上高配送費比率の低下により損益構造が改善し、大幅な増益達成に貢献した。 

アスクルはこうした状況を「業績V字回復に向けて、計画を上回る推移」と表現した。ただ現時点では通期の業績は当初の予想を据え置き、売上高は前年度比4.3%増の4040億円、営業利益は同94.7%増の88億円、経常利益は同94.6%増の86億円、当期純利益は同約13倍の54億円を見込んでいる。 

ヤフーを傘下に置くZホールディングスは、LINE<3938>と2020年10月に経営統合し、国内最大のネット企業を目指している。 

騒動のきっかけとなったLOHACOは当面ヤフーとアスクル両社の連携のもとで事業が進められるが、将来はLINEとの経営統合を機に世界を目指す姿勢を示すZホールディングスによるアスクルの子会社化が俎上に載る日がくるかもしれない。

◎アスクルの業績推移(単位は億円)

  2016年5月期 17年5月期 18年5月期 19年5月期 20年5月期予想
売上高 3150.24 3359.14 3604.45 3874.7 4040
営業利益 85.17 88.65 41.92 45.2 88
経常利益 85.74 88.66 39.4 44.18 86
当期純利益     52.55 10.14 46.93 4.34 54


アスクルの売上高推移。2020年5月期は予想
アスクルの当期純利益推移。2020年5月期は予想

文:M&A Online編集部

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