就職後の給与から支払うことで、受講中の費用が全くかからない新しいタイプのプログラミングスクールの開校を目指すLABOT(東京都港区)は、すでにプログラミングスクールを運営しているQuelCode(東京都豊島区)の全株式を取得し子会社化した。 

新しいタイプのプログラミングスクールのブランド名をQuelCodeにするとともに、両社が持つ経験や知識を活用して、新プログラミングスクール事業の拡大や経営体制の強化などに取り組む。 

LABOTの取り組みは、経済的な理由などからプログラミングを学ぶことができなかった人たちに新たな道を開くとともに、IT技術者不足を解消できる可能性があるだけに、今後の展開が注目される。 

社会的意義の大きい目標を達成

受講費用をスクール卒業後の収入で支払う新しいタイプのプログラミングスクールは、米国で生まれたスクールと学生の新しい契約モデルで、Income Share Agreements (ISAs)と呼ばれる。 

LABOTは2020年1月に開校予定の「QUELCODE 恵比寿ガーデンプレイス校」(東京都渋谷区)で初めてISAsを導入。非IT職種やプログラミング未経験者らを対象に6カ月間プログラミングを学習してもらい優秀な人材の輩出を目指すという。  

現在の年収が420万円以下人たちらが対象で、入学金や学費の支払いが一切ない代わりに、卒業後に希望する職種への就労が実現した後、一定期間(24カ月-48カ月)、給与の13-17%を支払うという仕組み。 

学習中に挫折したり、望む転職ができなかった場合、さらに年収が320万円を下回る期間中などは、支払いの義務がない。また支払期間中に病気や怪我、介護、育児などの理由で給与が得られない場合も、支払いを中断できる。 

スクールは1200時間のカリキュラムで構成する。「講義や自習」が20%、デザイナー、エンジニア、プロジェクトマネージャーなどの役割を分担して協業する「チーム開発のプロジェクト」が60%、デジタルマーケティングやセキュリティー対策などについて学ぶ「ビジネスカリキュラム」と、デザインを学ぶ「デザインカリキュラム」がそれぞれ10%を占める。 

LABOTの取締役COO(最高執行責任者)に就任したQuelCodeの濵田広大代表取締役はISAs方式のプログラミングスクールについて「社会的意義の大きい目標を必ず達成できると信じている」とコメントしている。

文:M&A Online編集部