音声認識事業などを手がけるフュートレック<2468>が攻勢に転じた。2020年3月期に3期ぶりに赤字から脱却できる公算が大きくなったことから、それまでの子会社や赤字事業の売却といった守りの姿勢から、資本提携や業務提携などの積極策に舵を切った。 

同社には現在の重要事業となっているCRM(顧客関係管理)事業やシステム開発、ソフトウエア開発、映像制作などをM&Aによって獲得し、業容を拡大してきた過去がある。業績回復に伴い新たなM&Aが俎上に載ってきそうだ。 

コミュニケーションロボット市場を拡大 

フュートレックは2018年3月期に赤字に転落し、2019年3月期も2期連続の赤字に陥っていた。2020年3月期については上半期(2020年3月期第2四半期)を終えた時点で、当初予想通りの営業利益8000万円、経常利益7500万円、当期純利益6000万円を実現できる見込みだ。 

2019年3月期に8200万円の営業赤字に陥ったプロモーション事業を2019年7月に売却した影響が大きく、このほかにも子会社株式の売却などを進め、財務体質の強化に取り組んできた効果が表れた。 

攻勢に転じる第1弾はコミュニケーションロボットを手がけるユカイ工学(東京都新宿区)との提携。2019年7月に業務提携し、同9月には同社の株式を取得し、資本提携することを決めた。 

フュートレックの音声認識技術と、ユカイ工学のロボット技術を組み合わせ市場のニーズに合った利便性の高い製品を開発するのが狙いで、両社の連携による相乗効果でコミュニケーションロボット市場の拡大を目指すという。 

フュートレックの営業利益推移