不動産やホテル事業を手がけるユニゾホールディングス(HD)<3258>の合意を条件に、TOB株式公開買い付け)によるユニゾHDの完全子会社化を目指している米投資ファンドのブラックストーンは、合意が得られなかったとしてユニゾHDとの協議期限を2019年12月6日まで延長すると発表した。 

従業員の雇用と将来の事業で協議

ブラックストーンはユニゾHDとの間で、ユニゾHD株を1株5000円で公開買い付けする合意書を2019年10月23日までに締結する意向を10月15日に発表。その後、10月23日、10月28日、11月7日、11月18日、11月22日に協議期限の延長を発表しており、今回が6度目の延長となる。 

ブラックストーンは「公開買い付けに関して対象者(ユニゾHD)が主張する懸念に対処するための合意書の交渉に誠実かつ積極的に取り組んできた」としたうえで「遺憾ながら、これまでの誠実な対応にもかかわらず法的拘束力を有する合意に至ることができなかった」とユニゾHDに対する不満ともとれる表現で、経緯を説明。 

ユニゾHDはブラックストーンの提案に対し、買付価格5000円は評価できるとしているものの「従業員の持続的な雇用の継続」「将来的な事業の発展に向けた仕組みの確保」について協議中としている。

ユニゾHDについては現在、米投資ファンドのフォートレスが11月29日を最終日とする公開買い付けを実施中。買付価格が4100円と株価(11月27日の終値4975円)を下回る状況にあることから、ユニゾHDはフォートレスに対し、買付価格を5000円に引上げるように要請している。 

文:M&A Online編集部