不動産・ホテル業のユニゾホールディングスに対して子会社を目的にTOB株式公開買い付け)を実施中の米投資会社フォートレス・インベストメント・グループは13日、同日を期限としていた買付期間を12月27日まで10営業日延長すると発表した。8月19日にTOBが始まって以降、買付期間の延長は8度目で、買付期間は90日に及ぶことになる。

買付期間は原則、60日以内だが…

買付期間は原則、TOB開始公告を行った日から起算して 営業日ベースで20 日から最大60 日と定められている。ただ、買付条件の変更が行われたり、対抗TOBが行われた場合には60日を超えて買付期間を延長することが認められている。

フォートレスは11月15日に買付価格を初めて変更し、100円積み増して4100円とした。この買付価格引き上げ以降では3度目の期間延長となる。今回、買付期間が90日に及ぶことで、営業日ベースで1年の3分の1以上を優に超える“マラソンTOB”の様相を呈している。

13日のユニゾ株の終値は100円高の4900円。市場価格が買付価格を大きく上回る高値圏にあり、TOB成立が難しい状況が続いている。フォートレスとして今後、買付価格を再度引き上げることになるのかが引き続き焦点だ。ユニゾはフォートレスとの間で買付価格を5000円に引き上げるよう求めることを含めて協議を継続するとしている。

“争奪戦”の行方は年越しか?

もとをただせば、旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)がユニゾに敵対的TOBを仕掛けたのに対抗して、ユニゾ経営陣が賛同するホワイトナイト白馬の騎士)としてフォートレスが登場はず。ところが、9月末に、ユニゾがフォートレスのTOBに対する賛同を撤回。両者が袂を分かつ格好になったが、フォートレスはユニゾの子会社化に固執し続けている。

一方、当のユニゾに対しては、米投資会社のブラックストーンがユニゾの合意を前提に1株5000円でTOBを持ちかけているが、ユニゾはこちらの提案についても協議を継続中。

ユニゾ争奪戦は果たして越年することになるのか。

ユニゾホールディングスが運営するオフィスビル(東京都中央区)

文:M&A Online編集部