農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配事業を手がけるオイシックス・ラ・大地<3182>と、ハンバーガーチェーン店のモスバーガーを展開するモスフードサービス<8253>がタッグを組むことになった。

オイシックスのサービスブランド「Oisix」と、モスフードの「モスバーガー」ブランドとのコラボレーション商品を2020年春にも投入する予定。

また、オイシックス傘下の食領域に特化したファンド「Future Food Fund 1号投資事業有限責任組合(FFF)」にモスフードが出資する。

両社は野菜の安全性にこだわりを持つなど多くの共通点があるという。どのようなコラボ商品が生まれ、どのような食のスタートアップ企業が登場するのか。似たもの同士のコンビだけに、経営統合などのM&Aもちらつく。 

食のスタートアップ企業を後押し 

Oisixとモスバーガーのコラボ商品については、これから協議を始めるとしており詳細は不明。Oisixは生産者から直接買い付けた新鮮な野菜を定期的に宅配するサービスのため、コラボ商品は、このサービスに組み込まれることになると思われる。野菜と一緒に届けられるモスバーガーブランド商品とは、一体どのようなものなのか。消費者の関心を呼びそうだ。 

一方、FFFは2019年10月に設立したばかりの、食領域に特化した国内外のスタートアップ企業への出資を目的としたファンドで、日本の食のスタートアップ企業を成長させ、事業を加速させる仕組み作りに取り組むという。

すでに米国で食領域のスタートアップ企業のシェアオフィスを運営しているKITCHEN TOWN社と、食に特化したベンチャーキャピタルである米国のPower Plant Venture社と提携している。 

モスフードは、こうした取り組みが日本の食文化や農業の発展に貢献するとの考えからFFFに出資することにした。 

モスフードはモスバーガーをフランチャイズ方式で約1300店舗(2019年10月31日)展開しており、2020年3月期は売上高が前年度比5.6%増の700億円、営業利益が同約3倍の16億円の見込み。 

オイシックスはOisix、らでぃっしゅぼーや、大地を守る会の3ブランドを展開しており、2020年3月期は売上高が同9.3%増の700億円、営業利益が同4.9%減の22億円の見込み。 

野菜の安全性にこだわるという社風だけでなく、企業規模も似たもの同士の両社。連携はどこまで進むのか。こちらは消費者はもとより、投資家の関心も呼びそうだ。

文:M&A Online編集部