梅の花が大幅な最終赤字に

湯葉や豆腐料理などを提供する和食レストランや持ち帰りずしなどを手がける梅の花<7604>が苦戦している。同社は2019年12月16日に2020年4月期の業績見通しを下方修正し、2期連続で大幅な最終赤字に陥ることになった。

台風などの影響による売上高の減少に伴い営業利益で40%を超える減益修正となったのに加え、閉店などによる減損損失や過年度決算訂正関連費用などを特別損失として計上したことから最終損益見込みが10億円超の赤字となる。

2019年5月に子会社化した「海産物居酒屋 さくら水産」を運営するテラケンのマイナス影響も見込まれるため、業績の立て直しには時間がかかりそうだ。

さくら水産とのシナジー効果拡大がカギ

梅の花の2020年4月期の売上高は2019年8月に修正した業績予想に比べ3.7%減の338億5900万円を見込む。テラケンが運営するさくら水産などの店舗が39店舗(2019年2月期の売上高は35億2600万円の見込み)加わるものの、既存店の落ち込みをカバーすることができない見通しだ。

【梅の花グループの店舗数推移】

店舗名 2018年9月末 2019年4月末 2019年10月末
梅の花 75 77 76
チャイナ梅の花 3 3 3
かにしげ 3 3 3
すし半 13 13 13
その他 8 9 9
さくら水産など     39
合計 102 105 143

利益の方は営業利益が同41.0%減の2億3700万円に、経常利益が同33.2%減の1億4000万円に減少する。さらに当期損益は同8億6200万円悪化し10億2500万円の赤字に陥る。

テラケンの2018年2月期の業績は営業損益、経常損益、当期損益はいずれも赤字だったことから、M&Aが利益の引き下げ要因になることも予想される。

さくら水産の収益が加わった2020年4月期上期(第2四半期)の外食部門のセグメント損益はマイナス4500万円で、2018年9月期の9億8900万円(全四半期で黒字)、7カ月決算の2019年4月期の6億円から赤字に転落しており、厳しい状況がうかがい知れる。

梅の花では5月にテラケンを子会社化した際に「業績に与える影響は軽微」としていたが、現状を見る限り、収益力の強化が急務といえる。

すでに、さくら水産については刺身や海鮮丼の種類を増やしたほか、品質やサービスの向上などを目的とした鮮魚の調理技術の底上げに取り組むなど、売り上げアップに向けて動き始めている。

今後はさくら水産が持つ鮮魚の仕入れルートを梅の花グループ店で活用するなど購買や物流などでのシナジー効果の拡大が業績回復に向けてのカギを握る。

【外食部門の売上高とセグメント損益】

  2018年9月期 2019年4月期 2020年4月期上期
売上高(億円) 190.05 113.73 98.41
セグメント損益(億円) 9.89 6.00▲0.45

(2018年9月期は2017年10月-2018年9月の12カ月、2019年4月期は2018年10月-2019年4月の7カ月、2020年上期は2019年5月-2019年10月の6カ月)

文:M&A Online編集部