コロナ禍で打撃を受けた同社ですが、古典芸能を中心とした演劇事業のインバウンド(訪日客)需要が回復し始めている昨今の流れに乗ってV字回復を目指せるかという段階を迎えています。
そんな折に突然降ってきた市川猿之助被告の一家心中騒動が同社の巻き返しにストップをかける状況となっています。
今回の騒動ですが、この事件が起きた2023年5月頃のホロスコープを見ても、実は同社にとってネガティブな星配置はありませんでした。
このことから考えられるのは、事件としては痛ましい出来事ですが、同社にとっての影響は一時的なもので、深刻な事態にはならない可能性が示唆されます。
とは言いましても、数字は顕著に出ておりこの事件で一時、2000円程度の株価下落につながっているのはどう言うことかというと、事件によるネガティブというより、この数年間の業績低下に対して悲観的になり、事件が引き金になって下落しただけではないかと考えられます。
つまり同社にとっての失敗があるとすれば、もっと根本的なところで、まさしく「時代のニーズ」を捉えきれなかった一点に尽きるでしょう。
実は、世界的に2011年頃から映像関連の流行が始まることは占星術でもハッキリと出ていました。
つまり松竹の映画事業を東宝や東映に負けない主力事業に仕上げることは「時代のニーズ」を捉えるための絶対条件であったと言えます。
同社にとってそれを実現するチャンスはこの数年間の間にもあって、まさにコロナ禍で打撃を受け始めた2020年初頭から2022年にかけての2~3年間は、映画事業を大きく発展させる可能性に満ちていた時期でした。
この機を捉え映像関連の事業を拡大することが出来ていれば、今回の騒動があったとしても、それほど数字に影響する可能性は低かったのではないかと思います。
では、今後の展開として同社のチャンスはあるのかというと、あります。
2011年から続いた動画配信サービス「Netflix」などを中心とした映像関連の盛り上がりも2026年頃から頭打ちになり、新しいデバイスなどでの映像の流行が始まるであろうことが、占星術からも見て取れます。
この新たな流れに同社は割と乗りやすいホロスコープを持っていますので、2026年からイノベーティブな企画を生み出すことが出来れば現状をひっくり返すインパクトを映画業界に与えられるのではないかと感じます。
その狙いが大きく結果を結ぶのが2032年頃になりそうで、同社が現在チャレンジしている「伝統的な舞台と映画の融合」もこの時期頃に日の目を見る可能性があるのではないかと思っています。
いずれにしても旧来通りのインバウンドに頼り切った事業成長ではライバル企業に追いつけないでしょうから、新たに来る時代のニーズにあった企画のリリースを楽しみにしたいです。
※次回公開予定は9月14日です。