2つ目の2018年1月に決定したグループ組織の再編は、これまでにリクルートホールディングスの中にあったSBU(戦略ビジネスユニット)を各々独立させた統括会社を設立し、各SBUが自律自転し、戦略の遂行を加速させ、よりスピーディ-に事業を拡充できるようにした。
リクルートでは人材採用関連事業を手がけるHRテクノロジーSBU、国内外の販促メディアや国内のHR事業を手がけるメディア&ソリューションSBU、国内外の人材派遣事業を手がける人材派遣SBUの3つのSBUがある...
三井倉庫HDは2010年代前半にM&Aによる拡大路線を推し進めた。積極的なM&Aは業界3位が指定席だった同社をトップに押し上げる原動力になった。ただ、名実ともリーディングカンパニーとして地歩を確立するには財務体質の改善など課題が山積している。
ミライトHDはNTT向けを中心とする通信工事業界3強の一角を占める。コムシスHD、協和エクシオに続く3番手だが、M&Aに関しては互角だ。M&Aを積極活用し、新エネや電気・空調設備、アジア市場など新事業領域を拡大してきた。
高松コンストラクショングループは関西発祥の中堅ゼネコン。2017年には協和銀行(現・りそな銀行)出身の吉武宣彦が社長に就任、翌年には中核企業の高松建設でオーナー一族の社長が就任するなど新体制づくりが進む。成長戦略の要は企業買収・合併(M&A)だ。
アルプス電気は傘下のアルパインと2019年1月に経営統合する。当初予定より期日を3カ月前倒しする。グループ内再編とはいえ、電子部品と車載情報機器を主力とする上場企業同士の大型M&A。新体制への移行でグループ売上高1兆円の実現に弾みがつくか。