作れるか新しい形の総合金融機関

仮想通貨を巡ってはメガバンクやLINEやヤフーなどの大手の動きが活発になってきた。

銀行はマイナス金利政策によって、利益を出しにくい状況にある。これに加え仮想通貨による決済などが広まると、銀行業そのものが成り立たなくなる危険性がある。そこで銀行みずから仮想通貨を取り込もうという動きが表面化しているわけだ。

三菱UFJ銀行は仮想通貨のリップル(XRP)を用いて国際送金の実証実験を始めた。XRPは異なる2つの通貨を交換する時に中継役として用いられるブリッジ通貨と呼ばれるもので、国際送金時の決済時間や効率的な資金管理などを検証するという。

みずほ銀行も日立製作所と共同で、ブロックチェーン技術を用いた複数の企業間の物流システムの構築に乗り出した。三井住友銀行は三井物産や商船三井など合計7社で、ブロックチェーン技術を活用した貿易取引の時間短縮やコストの削減、セキュリティ-の向上などの実験に着手した。

一方、LINEは2018年7月中に、仮想通貨交換所BITBOX(ビットボックス)を立ち上げる。ヤフーも仮想通貨交換業者のビットアルゴ取引所東京に資本参加し、2018年秋にもブロックチェーン関連領域と仮想通貨事業に参入する。

こうした動きは今後ますます活発化することが予想される。マネックスグループとコインチェックはこの大きなうねりをどう乗り超えていくのか。「新しい形の総合金融機関を作っていく」という松本社長の構想がすべてのカギを握っていそうだ。

マネックスグループの沿革と主なM&A

年月内容
1999年4月マネックス設立
1999年6月マネックス証券に商号変更
2001年6月マネックス証券、セゾン証券株式会社と合併
2004年8月マネックス証券と日興ビーンズ証券、株式移転により共同 持株会社であるマネックス・ビーンズ・ホールディングスを 設立
2005年5月マネックス証券と日興ビーンズ証券が合併し、商号をマネック ス・ビー ンズ証券に変更
2008年4月トウキョウフォレックス(マネックスFX)を子会社化
2010年1月オリックス証券を完全子会社化
2011年6月TradeStation Group, Inc.を完全子会社化
2011年11月TradeStation Group, Inc.がIBFX Holdings,LLCを完全子会社化
2011年12月TradeStation Forex, Inc.(現IBFX, Inc.)、Interbank FX, LLCと合併
2012年1月TradeStation Group, Inc.、IBFXHoldings, LLCと合併
2012年8月ソニーバンク証券を完全子会社化
2013年1月マネックス証券、ソニーバンク証券と合併
2015年2月マネックス証券がマネックスFXを吸収合併
2018年1月マネックス仮想通貨研究所を創設
2018年4月コインチェックを完全子会社化   


文:M&A Online編集部