■マツモトキヨシ財務諸表

(参照元:マツモトキヨシHP IR 財務諸表 他)

 自己資本比率は61.9%と高い水準にあり、借入金も16年3月期には完済している。

 年を追って見ていくと、自己資本比率は年々回復しており、本年度をもって借入の返済も行ったことから、このあたりで借入を伴う大規模なM&A施策を行う可能性が少なくない。また、売り上げについては15年に前年比3%減となっているが、これは改装や将来的に貢献の見込めない71店舗を閉鎖するなど、てこ入れを行ったためと思われる。同時にこれは、海外の客層、いわゆるインバウンド向けのニーズに対応するためでもある。

 近年、外国人がマツモトキヨシで大量に商品購入する姿はもはや珍しくない。プライベートブランドに力を入れていること、価格、繁華街を得意とする立地施策がインバウンド層に大ヒットしている証左だ。

 16年3月決算で、マツモトキヨシの連結売り上げは5360億円と発表された。一方のイオングループは、イオンのウェルシアに対する資本提携拡大や、関東でハックドラッグを展開しているCFSコーポレーションの新規傘下入りなど、次々にダイナミックな構造改革を行っている。加えて、ツルハHDやメディカル一光にも資本を入れており、まだまだカードは出てきそうであるが、単独売り上げではいまだにデッドヒートを繰り広げている。今後の躍進について、期待を込めて見守りたい。

この記事は、企業の有価証券報告書などの開示資料、また新聞報道を基に、専門家の見解によってまとめたものです。

まとめ:M&A Online編集部