米アップルのスマートフォン(スマホ)「iPhone」シリーズ最廉価版「SE2」の発売が本決まりになったとの見方が広がっている。2017年モデルの「8」をベースとした4.7インチ液晶ディスプレーながら、CPUには2019年モデルの「11」と同じ「A13 Bionicチップ」を採用した処理能力の高さが特徴だ。

予想出荷台数は初代「SE」の2倍

出荷台数は初代「SE」の2倍となる2000万台を上回ると強気の予想がされている。その根拠は、圧倒的な低価格。予想価格は399ドル(約4万3500円)からと、同機のベースとなりアップルが現在販売している中では最廉価の「8」よりも9300円安い。

「iPhone SE」(写真)の2倍売れるとの強気予想もある「SE2」(Photo by iphonedigital)

「8」のCPUが2世代前の「A11 Bionicチップ」であることを考えれば、カメラなどの機能が同等だとしても(アップグレードされる可能性もある)「お買い得」モデルといえる。

アップルは「SE2」を中国やインドなど、今後も成長が見込まれる新興国市場で「アップル生態系」を拡大するために投入する考えだ。低所得層が多い新興国では、価格の安い中国製のアンドロイドOSスマホが圧倒的強い。

このままの状態が続くと、新興国の平均所得が上がった場合もアンドロイドOSのシェアが高いまま推移する可能性が高い。そこで「11 Pro」(999ドルから)より600ドル(約6万5000円)も安い「SE2」を投入し、成長市場である新興国でのシェア拡大を狙う。

この「SE2」、高額モデルの「11 Pro」や「11」シリーズが飛ぶように売れる日本でも期待が高まっている。待ち望んでいるのは、格安スマホサービスを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)だ。MVNOは NTTドコモ<9437>やau(KDDI)<9433>、ソフトバンク<9434>などの携帯電話会社の通信回線を借りて、自社ブランドで格安の携帯通信サービスを提供している。