ゴルファーの減少や高齢化などに伴って倒産やM&Aなどが相次ぐゴルフ場で、生き残りをかけた新しい取り組みが生まれている。

セブンハンドレッドクラブ(栃木県さくら市)は、ゴルフ場内の移動用にLuup(東京都渋谷区)が手がけている電動キックボードを9月7日に導入した。

今夏にはTシャツやハーフパンツなどでプレーを楽しむことができるようにしたゴルフ場もある。こうした取り組みで若い世代をゴルフ場に呼び込めるか。ゴルフ場の模索は続く。

ゴルフ場内を電動キックボードで移動

セブンハンドレッドクラブが導入した電動キックボードは、ゴルフ場利用者のプレー中や、プレー前後での移動手段として利用できる。さらに、プレーをしない人も、ゴルフ場内の散策で利用できるほか、従業員が施設内を移動する際にも使用する。利用料金は2019年12月31日まで無料。

セブンハンドレッドクラブは約100万平方メートル(約30万坪)の敷地を持つゴルフ場で、電動キックボードの導入でゴルフ場利用者の移動をより楽しく快適にするとともに、広大な敷地内での電動キックボードの活用の有用性についても検証するという。

セブンハンドレッドの小林忠広社長は事業承継によりゴルフ場運営に乗り出した若手の経営者で、新しいゴルフ場作りに取り組んでいる。

今回の電動キックボードの導入について「次世代のニーズや要請を検討しながらゴルフ場を運営していく中で、 ゴルフ場に足を運んでいただくきっかけになればと願っています」と期待を寄せている。

利便性や安全性の検証も

電動キックボードは2、3回地面を蹴って進み出せば、簡単なハンドル操作で運転ができ、自転車とは異なり、またいだり、こいだりする必要がないため誰でも安全に乗ることができるという。

Luupのニュースリリースより

Luupは電動キックボードをはじめとする電動の超小型乗り物のシェアリング事業「LUUP(ループ)」を展開する2018年創業のベンチャー企業。2019年4月に浜松市、奈良市、四日市市、多摩市、埼玉県横瀬町の5自治体と連携協定を結び、同年6月には経済産業省のスタートアップ支援プログラム「J-Startup2019」特待生に選ばれている。

Luupの岡井大輝代表はセブンハンドレッドクラブでの導入を機に「広大な私有地における電動キックボードの利便性や安全性について市民の皆様に体感いただくとともに、日本社会への実装に向けた利用者の声の収集が進むことに期待しています」としている。

文:M&A Online編集部