パーソルホールディングス<2181>の連結子会社パーソルキャリアのアルバイト求人情報「an」が、11月25日に終了します。アルバイト求人情報全体が紙媒体からWebに移行する流れに乗り切れず、2018年3月期の成長率がマイナス13.5%と低迷していたため。

anのサービス終了により、同社は2020年3月期の売上高予想を100億円減の9900億円に引き下げました。今後は転職情報の「doda(デューダ)」に経営資源を集中し、an事業の従業員600名はdodaに異動となります。

doda
dodaに経営資源を集中(画像はプレスリリース)


アルバイト市場の規模が横這いの中でシェアは4.5%減少

anは1967年「日刊アルバイトニュース」として創刊しました。50年以上続いた歴史ある求人誌です。早くからCMを打ち出すなどして全国に進出して業界をリード。コピーライターに糸井重里さんを起用したり、きゃりーぱみゅぱみゅさんをCMキャラクターにするなど、その時代の若者文化に寄り添ったマーケティングを行い、幅広い認知を獲得していました。

anはインターネット時代に突入してWebサイトを立ち上げたものの、紙媒体での展開から抜けきることができませんでした。完全に廃刊になったのは2017年です。早期にWebへと移行して、ユーザーの利便性を高めなかったことが命取りとなりました。

2015年にLINEバイトを開始するなど、新しい方向性を打ちだしましたが、時すでに遅し。anは取返しのつかないところまで落ち込んでいきます。2013年3月期に12.9%で成長していたものの、2018年3月期にはマイナス13.5%にまで落ちてしまいました。

パーソルホールディングス
「an」サービス終了のお知らせ

更に追い打ちをかけたのが、アルバイトの市場規模が縮小傾向になったこと。背景には少子化による人材不足と、大学生がアルバイトからインターンへと軸足を移したことがあります。市場が緩やかに縮小する中で、anは市場シェアを4.5%も落としました。