積水ハウス<1928>、西日本鉄道<9031>、西部ガス<9536>、西日本新聞社と福岡商事の5社が設立した「大名プロジェクト特定目的会社」が進める「旧大名小学校跡地活用事業」に、ザ・リッツ・カールトンホテルの誘致が決まりました。

開業は2023年春。ザ・リッツ・カールトン福岡は、25階建てビルの18~24階に入居。客室数は162室となっています。6軒のレストラン、大規模な会議や宴会に使用できるボールルーム、ウエディングチャペルなどを備えるフルサービスホテルです。

積水ハウスは「セントレジス大阪」や「ザ・リッツ・カールトン京都」、「W大阪」、「ウェスティンホテル横浜」などで共同プロジェクトを成功させており、リッツカールトンの誘致は、事業者の選定においても有利に働いたとされます。

仲井 嘉浩氏とクレイグ・スミス氏
積水ハウス社長・仲井 嘉浩氏(左)とマリオット・インターナショナル アジア太平洋社長兼マネージングディレクター・クレイグ・スミス氏(右)(画像はプレスリリース)

5年連続で客室稼働率80%を超える福岡のホテル

ザ・リッツ・カールトン福岡のビルは、地下鉄空港線の天神駅と赤坂駅のちょうど中間地点に建設されます。旧大名小学校の跡地を活用する計画として、福岡市が2016年に事業者を募っていました。

プロポーザルには事業者に選定された西鉄の他、最大のライバルJR九州も参加。天神エリアの開発で強みを持つ西鉄連合が事業者に選ばれました。

博多は国内有数のホテル建設ラッシュが進むエリア。福岡市によると、客室稼働率は2014年以降80%を超える水準で推移しています。2018年は82.1%でした。一般的に85%を超えたあたりから、「予約が取りにくい」と感じる水準になります。

福岡の急速な客室数の伸びには目を見張るものがあります。2017年はわずか1,041室でした。それが2018年には3,637増加して、4,678室となりました。そして2019年には6,292室まで増えているのです。

背景には外国人観光客の急増があります。2012年には81万人ほどだった訪日外国人は2017年に3.7倍となる298万人を突破し、年々増加しています。

福岡市の観光振興の現状について
福岡市の観光振興の現状について

外国人観光客の50%以上は韓国人が占めています。LCCを使うと1万円以下で旅行できる手軽さや、移動時間の短さが人気を後押ししています。

福岡市には、1泊1万5000円を超えるハイブランドホテルが多数あります。

渡辺通駅前の「ホテルニューオータニ博多」、博多の中心部に位置する「ホテルオークラ福岡」、中洲の「グランドハイアット福岡」、博多駅前には「ホテル日航福岡」と「ANAクラウンプラザホテル福岡」があります。

中心街からやや離れた海沿いのヤフオクドーム隣に「ヒルトン福岡シーホーク」、さらに海の中道海浜公園内には「ザ・ルイガンズ スパ&リゾート」があります。

ザ・リッツ・カールトンの宿泊料は2万円後半と予想されますので、グランドハイアットやクラウンプラザ、ホテルオークラは影響を受ける可能性があります。