パチンコ・パチスロの大手メーカー、平和<6412>が2011年にゴルフ場運営会社のPGMホールディングス(現パシフィックゴルフマネージメント=PGM)を傘下に収めて以降に実施したゴルフ場の買収件数(適時開示情報、発表時点情報)が10件に達した。

平和の2019年3月期の売上高は1449億8000万円で、このうちゴルフ事業の売上高は825億7300万円に達し、遊技機事業の624億700万円を200億円ほど上回る。

平和は「事業拡大のため積極的にゴルフ場の買収を行っている」としており、パチンコの平和からゴルフの平和としてのイメージが次第に強まりそうだ。

利益拡大に関心が

10件目の買収となったのはレイクウッドコーポレーション(神奈川県大磯町)が所有・経営するレイクウッドゴルフクラブ富岡コース(群馬県富岡市、27ホール)。取得価額は公表していないが、当該事業の2018年10月期の売上高は3億9900万円だった。

このほかに2015年から千葉国際カントリークラブ、福岡国際カントリークラブ、ニューキャピタルゴルフクラブ、鹿島の杜カントリー倶楽部、津田倉ゴルフ、滋賀ゴルフ倶楽部、福岡レイクサイドカントリークラブ、千葉竹岡ゴルフ、レイクウッド総成/レイクウッド大多喜の合計10件のM&Aを発表した。

平和によるゴルフ場買収件数

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
件数 2 2 4 1 1

平和は1949年に群馬県桐生市で創業。平和商会としてメダル式・パチンコ機の製造・販売を始めた。2011年にPGMホールディングスを傘下に収め、ゴルフ事業に参入。現在、全国に170以上のコース(18ホール換算)を保有・運営している。

近年ゴルフ場はゴルフ人口の減少やプレー費の低価格化などが進み厳しい経営環境にある。このため同社のゴルフ事業の営業利益は105億9900万円と、遊技機事業の半分ほどにとどまっている。

現在ハイグレードゴルフ場ブランド「GRAND PGM」の拡大や、インドアゴルフ施設「PGMゴルフアカデミー銀座」の立ち上げ、運営などに取り組んでおり、今後はM&Aによるゴルフ事業の量的拡大はもとより、ゴルフ事業の利益拡大にも関心が集まりそうだ。

文:M&A Online編集部