2025年の小売業界で大きな動きがあったのは、総合スーパーや食品スーパー、ドラッグストアだ。これら小売は、M&AがM&Aを生む競争激化のスパイラルに突入している。背景には、Eコマースの普及によるリアル店舗の役割の変化や、少子高齢化により郊外の大型店舗や広域な商圏を前提としていた従来のビジネスモデルが限界を迎えているといった要因がある。
M&Aは単なる規模拡大ではなく、時代に合わない店舗フォーマットからの撤退と、顧客の生活圏に適応するためのフォーマットの再定義に他ならない...
2024年、小売ではドラッグストア業界で大きな動きが出た。イオン子会社でドラッグストアの最大手ウエルシアホールディングスと業界2位のツルハホールディングスが経営統合に向けた協議を開始したからだ。