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カルソニックカンセイの「8000億円」大型買収は成功するか?

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本当は難しい「シェア拡大」のためのM&A

しかし、こうした「既存製品のシェア拡大」を狙った大型クロスボーダーM&Aは分が悪い。1999年に旭硝子(現・AGC)<5201>はブラウン管ガラスメーカーの韓国電子硝子を2069億ウォン(約183億円=当時)買収し、ブラウン管ガラスの世界シェアでトップに立った。

だが、その後に液晶パネルの大型化と低価格化が進んで、ブラウン管市場が消滅してしまった。まさに自動車のエンジン系部品は、この運命の分岐点にある。旭硝子は2010年にブラウン管ガラス生産からの撤退を決め、95億円の特別損失を出した...

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