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【共英製鋼】M&Aで電炉世界3極体制を構築

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建築現場(写真はイメージです)

さらなるM&Aの可能性も 

共英製鋼は2020年3月期の見通しを2020年1月31日に修正した。ベトナムのVISが激しい競合環境の中、収益性が大きく低下したのと、逆に国内鉄鋼事業では収益性が大幅に改善したのが要因だ。 

ベトナムではVISの競合他社が、供給能力の増強や拡販に取り組んだことから、収益性が低下し44億8100万円の特別損失の計上を余儀なくされた。 

一方、国内鉄鋼事業では2020年3月期第3四半期に、鉄スクラップ価格が前年同期比21.3%下落し、製品価格が同1.9%上昇したため、収益性が高まった。 

この結果、2020年3月期の売上高は2400億円のままで変わらないが、営業利益、経常利益はともに20億円増加しそれぞれ185億円と180億円に、当期純利益は20億円減少し80億円になる見通し。 

このほか中期経営計画「Quality Up 2020」では、出荷量についても数値目標を設定しており、2021年3月期に国内で180万トン、海外で220万トン、合計400万トンという数字を掲げている。 

国内は2019年3月期の実績で175万トンに達したものの、2020年3月期は第3四半期時点で、建築、土木分野での鋼材需要が振るわず、国内鉄鋼事業の出荷量は減少傾向にあるため、180万トンの目標達成は黄信号と言えそうだ。 

一方、海外は2018年度の実績でベトナムが130万トン、米国が22万トンの合計152万トン。これに2021年3月期にはカナダの30万トン(2019年6月期の実績)が加われば、182万トンに拡大する。 

それでも220万トンには38万トン不足するため、こちらも黄信号と言わざるを得ない。 

共英製鋼では国内外の鉄鋼事業のほかに環境リサイクル事業(2020年3月期第3四半期の売上高は48億1400万円)や、土木資材の販売、ベトナムでの港湾事業などからなるその他事業(同3億6100万円)を展開しており、これら事業の状況によっては目標達成の可能性がないわけでないが、いずれも事業規模が小さいだけに大きな期待は持てないのが実情。 

「Quality Up 2020」の達成に向け、さらなるM&Aもありそうだ。

共英製鋼の売上高推移。2020年3月期は予想
共英製鋼の経常利益推移。2020年3月期は予想

文:M&A Online編集部

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