カナダの電炉事業買収に155億円

米国のBD Vinton は米国持株会社であるKYOEI STEEL America LLCを通じて、子会社化した。当時、BD Vintonは売上高153億2700万円(1億3030万ドル)、純資産61億4400万円(5220万ドル)の規模を持っており、約61億1700万円(5200万ドル)を投じて傘下に収めた。 

共英製鋼は2012年にキョウエイ・スチール・ベトナム社を設立し、ベトナムで鉄鋼事業を開始しており、一層の海外展開強化を目的に新たな事業拠点として、米国企業の子会社化に踏み切った。 

ベトナムのVISは議決権ベースで持ち株比率をそれまでの20%から65%に引き上げて子会社化した。当時、VISは売上高304億7700万円、営業利益2億8100万円、純資産54億2700万円の規模があり、これを約54億円で傘下に収めた。 

共英製鋼は2017年11月にVISに資本参加しており、既存拠点であるキョウエイ・スチール・ベトナム社との相乗効果を追求するため、出資比率を高めた。両社はいずれもベトナム北部を地盤としていた。 

吉年からは共英製鋼子会社の河内長野興産を通じて、産業機材部門と配管部門事業を譲り受けた。吉年は1718年創業の鋳物メーカーで、汎用の継手から産業機械・自動車・鉄道車両部品まで幅広い分野の製品を手がけていた。 

共英製鋼は部品の一部を吉年から調達していたほか子会社で取り組んでいる鋳物事業とも相乗効果が見込めることから事業を譲り受けた。 

鉱石粉砕鉄球(同社資料より)

カナダのMCアルタスチールからは、カナダ西部のアルバータ州の製造拠点などを譲り受ける。MCアルタスチールはカナダ西部地域で唯一の電炉メーカーで、共英製鋼の米国子会社ビントン・スチール社(BD Vintonが改称)と同様に鉱山向け鉱石粉砕鉄球用母材の製造などを手がけており、両社が連携することで、北米での鉄鋼事業の拡大が可能と判断し、子会社化を決めた。 

共英製鋼は、製造拠点などの関連資産を分社するためにMCアルタスチールが2020年1月末に設立した新会社の全株式を、2020年2月29日に約155億円で取得する予定だ。