SKE48や乃木坂46といったアイドルグループの物販などを手がけるKeyHolderが、12月末で株主優待制度を休止することになった。株主にポイントが付与され、ライブ配信の視聴やバックステージツアー招待といった特典との引き換えが可能だった。
新型コロナウイルス感染症が、「AKB48グループ」などを仕掛けた芸能界の重鎮・秋元康氏に思わぬ「とばっちり」を与えた。しかも、現時点で15億円近い「損」をもたらしているというから、穏やかではない。なぜ、こんなことになってしまったのか?
KeyHolderが相次ぐM&Aで業態を大きく変えてきた。アミューズメント施設運営から撤退してわずか1年半ほどで、劇場運営、映像制作、アイドルグループ運営、広告代理店、人材派遣などに事業のすそ野が広がった。
「逃げ恥」「チアダン」「空飛ぶ広報室」などの人気ドラマを制作していた映像制作会社のイメージフィールドは、5月15日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。KeyHolderの子会社がDIPファイナンス(つなぎ融資)を実行し再生支援する。
筆頭株主だったKeyHolderがケイブ株を売却、保有割合を4.34%まで引き下げた。代わって株式を取得したゲームクリエイターらが制作するゲームは、ケイブを黒字転換できるか。
KeyHolderがアイドルグループ「SKE48」の事業買収に続いて、「乃木坂 46」関連の恋愛シミュレーションゲームアプリを手がけるallfuzを子会社化する。今後もアイドルグループ関連事業の買収は続きそう。
2018年10月〜12月に東証適時開示で公表されたM&A案件を抜粋してご紹介します。
2018年1月-3月に発表された 国内企業のM&A案件より抜粋してご紹介します。