ニトリとは「家具つながり」

島忠の業態としてはHCだが、元々が家具製造業だけに家具販売が強く家具専門店もある。ニトリが島忠に対抗TOBを仕掛けたのも、家具販売が祖業で現在も主力商品であることから「自社との親和性が高い」と判断したのが理由の一つという。

そのほかにもHC専門店や家具とHCの複合店、さらにはインテリア雑貨、エクステリア、リフォームまでを取り揃えた複合店も存在するなど、店舗バリエーションも豊かだ。家具・HC複合店は「島忠」「エッサン」、大型店舗「Home's(ホームズ)」ブランドで展開している。

島忠の2020年8月期売上高は1535億4000万円で、業界7位。営業利益は95億9800万円、経常利益は100億9400万円、当期純利益は64億2200万円だった。売上高営業利益率は6.2%で、ニトリの16.7%には及ばないが、一度はTOBで合意したDCMの4.8%よりも高い。これは家具の売上比率に左右されているものと考えられる。HCよりも家具販売の方が利益率が高いといえそうだ。

国内ホームセンター売上高ランキング(単位:億円)
順 位社 名売上高
1カインズ4410
2DCMホールディングス4373
3コーナン商事3746
4コメリ3485
5ナフコ2177
6LIXILビバ1885
7島忠1535
8アレンザホールディングス1376
9ジョイフル本田1249
10アークランドサカモト 1126
11ケーヨー1076

HC業界は全国的な再編が続いており、大手は共同仕入れやプライベートブランド(PB)製品の開発などで値下げや利益率向上を実現している。中堅HCは単独の生き残りが難しくなりつつあり、業界10位のアークランドサカモト<9842>は同6位のLIXILビバ(現ビバホーム)を買収、同11位のケーヨー<8168>はDCMの持分法適用会社となっている。

文:M&A Online編集部