すかいらーくホールディングス(HD)<3197>、ロイヤルホールディングス(HD)<8179>、サイゼリヤ<7581>のファミリーレストラン大手3社が揃って赤字に転落する。

ロイヤルHDが2020年11月13日に公表した2020年12月期第3四半期決算で3社の2020年通期の数字がでそろった。すでにサイゼリヤは2020年8月期決算を10月14日に公表し、すかいらーくHDも11月12日の2020年12月期第3四半期決算で通期の見通しを公表していた。

新型コロナウイルスの感染症拡大に伴い外食産業は大打撃を受けているものの、政府によるGoToトラベルやGoToイートなどの施策により、業績に回復傾向が見られるようになってきた。

ただ、サイゼリヤの2021年8月期は赤字幅が縮小するものの2期連続の営業赤字に陥る一方、すかいらーくHDは2021年12月期に100億円の営業利益を見込むなど、回復状況はまちまち。

新型コロナウイルス感染拡大の第3波の状況や、2021年7-9月に開催される予定の東京オリンピック・パラリンピックの状況などによっては、回復が予想通りに進まない懸念もありそうだ。

2021年末にはコロナ前の85%に回復

「ガスト」や「バーミヤン」「ジョナサン」などを展開するファミリーレストラン最大手の、すかいらーくHDの2020年12月期の売上高は2930億円で、前年度比21.9%の減収を見込む。

営業損益は200億円の赤字(前年度は205億6200万円の利益)、税引き前損益は230億円の赤字(前年度は167億2900万円の利益)、当期損益は150億円の赤字(前年度は94億8700万円の利益)の見込み。

2020年10-12月の第4四半期では3四半期ぶりに黒字を確保できる見通しだが、第3四半期までの赤字をカバーできず、通期ではいずれの段階でも大幅な赤字となる。

2021年12月期については、2021年末には既存店売上高が2019年比で85%にまで回復するとみており、コスト削減やIT投資などによる生産性の向上などの取り組みで、営業利益は100億円前後を確保できるとしている。

【すかいらーくHDの業績推移】単位:億円、2020年12月期、2021年12月期は見込み


2019年12月期 2020年12月期 2021年12月期
売上高 3753.94 2930 未公表
営業損益 205.62 △200 100
税引き前損益 167.29 △230 未公表
当期損益 94.87 △150 未公表

9月以降売り上げは上昇傾向

ファミリーレストランの「ロイヤルホスト」を運営するロイヤルHDの2020年12月期の売上高は850億円の見込みで、前年度比39.5%の減収となる。営業損益は前年度の46億4800万円の黒字から一転190億円の赤字に転落。さらに経常損失は200億円(同46億3900万円の利益)、当期損失は280億円(同19億2300万円の利益)となる見込み。

新型コロナウイルスの感染拡大で国際線の便数が激減し、機内食事業が低迷するほか、閉店などの影響もあり、大幅な赤字が避けられない見通し。

9月に入りGoToイートなどの効果もあり、売り上げが上昇傾向に転じており、10月も同様の状況が続いているという。

【ロイヤルHDの業績推移】単位:億円、2020年12月期は見込み


2019年12月期 2020年12月期
売上高 1405.78 850
営業損益 46.48 △190
経常損益 46.39 △200
当期損益 19.23 △280

2021年は2期連続の赤字

イタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤの2020年8月期の売上高は1268億4200万円で、前年度比19.0%の減収だった。

営業損失は38億1500万円(前年度は95億9900万円の利益)、経常損失は20億9100万円(同97億3100万円の利益)、当期損失は34億5000万円(同49億8000円)といずれも赤字に沈んだ。

2021年8月期については、売上高1350億円と前年度比6.4%の増収を見込む。ただ赤字からの脱却は難しく、営業損失、経常損失はそれぞれ10億円、当期損失は36億円と2期連続の赤字となる見込み。

【サイゼリヤの業績推移】単位:億円、2021年8月期は見込み


2019年8月期 2020年8月期 2021年8月期
売上高 1565.27 1268.42 1350
営業損益 95.99 △38.15 △10
経常損益 97.31 △20.91 △10
当期損益 49.8 △34.5 △36

文:M&A Online編集部