新型コロナウイルスの影響で200人の希望退職者を募集するロイヤルホールディングス(HD)<8179>が、経営再建に向けグループ内再編に乗り出した。

同社は2021年1月1日にファミリーレストラン「ロイヤルホスト」の運営会社のロイヤルホスト(東京都世田谷区)、天丼店「天丼てんや」の運営会社のテン コーポレーション(東京都台東区)、レストランやピザ店の「シズラー」「シェーキーズ」の運営会社のアールアンドケーフードサービス(東京都世田谷区)の3社を合併する。

1セグメント1事業会社とすることで、経営資源の集約や合理化による迅速な対応を実現し、新型コロナウイルス感染症拡大で苦境に陥っている事業を立て直すのが狙いだ。

同時に空港や高速道路などでの飲食店や売店の運営、企業や医療機関内の飲食店の運営などを手がけるコントラクト事業でも、ロイヤル空港高速フードサービス(同)とロイヤルコントラクトサービス(同)を合併する。

同社の2020年12月期第2四半期の業績は営業損益、経常損益、当期損益の全段階で100億円を超える赤字に転落した。通期の業績予想は未定だが、赤字は避けられない見通しだ。1セグメント1事業会社の戦略はどこまで業績回復に貢献できるだろうか。 

外食、コントラクト事業を1社に集約 

ロイヤルHDは新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う業績悪化を踏まえ、緊急事態対策として不採算店70店舗の閉鎖(2020年のコスト削減見込み額は1億円)、役員報酬の減額や賃料の減額(同48億円)、設備投資の低減(同23億円)などに取り組んできた。

これに加えて2020年10月27日には、2021年1月31日を退職日とする早期希望退職者約200人を募集し、さらにコスト削減を進めることを公表した。コスト削減効果については明らかにしていないが、数十億円になるものと見られる。

この人員削減と並行してグループ内の組織再編にも着手したもので、ロイヤルホスト、テン コーポレーション、アールアンドケーフードサービスの3社合併ではロイヤルホストを存続会社とし他の2社は解散。合併後はロイヤルフードサービス(同)に社名を変更し、外食事業を一元管理する。

また、ロイヤル空港高速フードサービス、ロイヤルコントラクトサービスの合併では、ロイヤル空港高速フードサービスを存続会社とし、ロイヤルコントラクトサービスは解散。合併後はロイヤルコントラクトサービス(同)に社名を変更し、コントラクト事業を運営する。

このほかの三つのセグメントについては、機内食事業はロイヤルインフライトケイタリング(大阪府泉南市)が、ホテル事業はアールエヌティーホテルズ(東京都世田谷区)が、食品事業はロイヤル(福岡市)が担当する体制となる。