トヨタもVWも「脈あり」?

トヨタはグループPSAとの合弁で「トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモビル・チェコ」(TPCA)を設立。合弁会社は当初の合弁契約に基づいて2021年1月にトヨタの完全子会社となるが、欧州でPSAから小型商用車のOEM(相手先ブランドによる製造)供給を受けるなど関係は深い。フランス企業であるルノーとの資本提携も、あり得ない話ではないだろう。

VWはデ・メオ氏がCEOを務めたセアトはじめ、欧州自動車メーカーとのM&Aに積極的だ。仏独は2度にわたる世界大戦で激しく戦った隣国同士だが、1999年に仏フラマトムと独シーメンスの原子力部門統合や2019年2月に欧州連合(EU)から競争法違反として認められなかった鉄道車両大手の独シーメンスと同業の仏アルストムによる鉄道事業の統合計画など、両国企業による大型M&Aも珍しくない。

どちらの企業に働きかけるのか、あるいは「第3の候補」が登場するのか。デ・メオ次期CEOが就任する7月以降、ルノーの動向が見えてくるだろう。

文:M&A Online編集部