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業績下方修正の「あみやき亭」M&A効果は現れるか

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写真はイメージです

焼肉のあみやき亭<2753>が苦戦している。2020年3月期の利益が当初予想より大幅に下回る見通しだ。国産牛肉相場が高止まりしているほか人件費なども上昇しているためで、営業利益、経常利益、当期純利益がいずれも20%前後の減益となる。 

いきなり!ステーキを運営するペッパーフードサービス<3053>も2019年12月期は営業赤字に転落する見込みで、外食産業とりわけ牛肉関連の事業は厳しい経営環境が続きそうだ。 

子会社との連携に注力 

あみやき亭は2020年1月6日に2020年3月期の業績を下方修正した。それによると売上高は当初見込みを8億3000万円下回る324億3000万円となる。 

ただ、2019年4月に子会社化したホルモン青木などを運営する杉江商事の7店舗が加わったほか、2020年3月期第3四半期までに6店舗(焼肉事業3店舗、その他事業3店舗)を新規出店したことから落ち込み幅は小さく、当初見込み比2.5%の減収にととどまる。前年度と比べると0.9%の増収を実現できる見込みだ。 

これに対し利益の方は大きく落ち込む。営業利益は当初見込み比17.4%減の20億円、経常利益は同17.8%減の20億8000万円、当期純利益は同23.4%減の11億8000万円といった状況で、前年度と比べても営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも27%台の減益となる。 

食材価格の値上がり、人手不足に伴う人件費の上昇、消費者の節約志向といった外食産業を取り巻く厳しい経営環境がもろに影響した形だ。 

同社ではこうした環境の中、メーンのあみやき亭で接客やサービスの向上に向けた既存店強化策を展開したほか、2009年に子会社化した焼肉店展開のスエヒロレストランシステムでは和牛商品をチェーン店価格で提供。 

さらに2014年に子会社化した焼肉店など展開のアクトグループには、焼肉食材を供給するグループシナジーを生かした対策を取り入れた。ホルモン焼店の杉江商事では、あみやき亭との連携を通じてコスト削減などを進めている。 

M&Aで業容を拡大してきたあみやき亭だが、2021年3月期はこれら子会社との相乗効果を引き出して増益に反転できるだろうか。

文:M&A Online編集部

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