ファンの行動(熱量)を収集してポイント化し、チケットの優先当選や楽屋招待などとして還元するファンサービスサイトbitfanを運営するSKIYAKI<3995>が、韓国での事業展開を本格化する。

同社は2019年12月20日に韓国や日本で韓流アーティストのマネジメント事業や、インフルエンサー(他者の購買行動に強い影響力を及ぼす人)マーケティング事業を手がける韓国のAhago Co., Ltd.(ソウル、SKIYAKI 82 Inc.に社名変更の予定)の60%の株式を取得し子会社化した。

これを機に、SKIYAKIはAhagoを介して韓国のインフルエンサーと連携し、韓国のエンターテイメント分野でbitfanの普及を目指すなど韓国事業の拡大に取り組む。戦後最悪と言われる日韓関係の中、エンターテインメントで活路を見出すことができるのだろうか。

有力韓流アーティストの発掘やアジア人材の採用も

SKIYAKIによると、韓国ではSNS利用者の73.9%がインフルエンサーをフォローしており、国民一人当たりのYouTube平均試聴時間は2.5時間(日本の4、5倍)と言われている。

こうした状況を踏まえ、Ahagoはインフルエンサーを中心とする日本での第4次韓流ブームの可能性を見据えて事業を展開しているという。

SKIYAKI が運用するbitfanは、ファンクラブやネットショッピング、電子チケット、SNSなどファンが利用する全てのチャネルを連携したサービスで、ファンの行動履歴をビッグデータとして活用することで、ファンの行動(熱量)に新たな価値を付加することができる。現在bitfanを中核とする会員総数は290万以上(2019年10月末時点)に達する。

SKIYAKIは今後Ahagoと連携し、日本や東南アジアで活動する有力韓流アーティストの発掘や、bitfanのプロモーション体制を強化する。合わせて両社に、人材採用支援事業などを手がける関連会社のディグ(東京都渋谷区)を加えた3社で、アジア人材の採用促進にも取り組む計画。

到来するのか第4次韓流ブーム

日本では2004年から2010年ごろに、「冬のソナタ」主演のぺ・ヨンジュンやBoA、東方神起などが人気を博した第1次韓流ブームが到来した。

その後2010年から2015年ごろには少女時代やKARAなどによるK-POPを中心とした第2次韓流ブームが、さらに2017年以降はK-POPアイドルグループや食、コスメなどが人気を集めた第3次韓流ブームがあったと言われる。

日本製品の不買運動や、来日韓国人旅行客の減少など冷え切った日韓関係の中、第4次の韓流ブームが巻き起こるとの前提で事業展開しているAhagoを傘下に収めたSKIYAKIの判断は正しいのか。その答えが出るのはいつのことになるだろうか。

SKIYAKIの沿革と主なM&A
2003 設立
2012 SKIYAKIに社名変更
2012 FanTech事業を開始(MBOにより業態変更)
2014 カルチュア・コンビニエンス・クラブと資本提携
2015 ロックガレージを子会社化
2016 VR映像事業で2501と資本提携し、同社株式を取得
2017 東京証券取引所マザーズに上場
2017 Rememberを持分法適用会社化
2018 エキサイトが運営するSNSサービス「AMIPLE(アミプル)」の事業を譲受
2018 MSエンタテインメント・プランニング(現SKIYAKI LIVE PRODUCTION)を子会社化
2018 ピーリンクを持分法適用会社化
2018 SKIYAKI APPSを子会社化
2018 SEA Globalを子会社化
2019韓国のAhago Co., Ltd.を子会社化

文:M&A Online編集部