不動産・ホテル業のユニゾホールディングスに対して子会社化を目的にTOB株式公開買い付け)を実施中の米投資会社フォートレス・インベストメント・グループは27日、2020年1月8日までとする買付期間を1月20日まで営業日ベースで7日間延長すると発表した。

買付価格は4100円で変更せず

8月19日にTOBを開始後、買付期間の延長は10回目。11月15日に買付価格を100円引き上げて4100円として以降では4回目の延長。これで買付期間は100日に及ぶ。買付価格は変更していない。

フォートレスに対抗する形で、ユニゾは22日に同社従業員による買収(EBO=エンプロイー・バイアウト)を受け入れ、非公開化を目指すと発表。ユニゾ従業員と米投資ファンドのローン・スターが出資する新会社によるユニゾへのTOBは12月24日~2020年2月4日を買付期間として始まっている。

フォートレスは違約金を請求

一方、ユニゾのこの日の発表によると、フォートレスから今年8月16日付の覚書に基づく違約金として予定買収金額1375億円の1%を支払うよう請求を受けているが、EBOの一環としてのTOB開始に伴い、フォートレスに当該覚書の合意解約を申し入れ、協議中という。

フォートレスは8月にユニゾ経営陣の賛同を得て、TOBを開始した。当時は旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が提起した対ユニゾTOBが進行していたが、これに反発するユニゾを支援するため、フォートレスが友好的な買収者としてTOBに参戦した経緯がある。ところが、ユニゾは9月末にフォートレスのTOBへの「賛同」を撤回。さらに今回のEBOに合せて、フォートレスのTOBへの意見表明をこの間の「留保」から「反対」に変更した。

フォートレスが提示しているユニゾ株の買付価格は1株あたり4100円。これに対し、EBOを目的としたTOBはフォートレスを1000円上回る5100円で、買付代金は最大1745億円。

ただ、27日のユニゾ株の終値は5170円と、市場価格が買付価格を上回っている。

文:M&A Online編集部