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【米国ベンチャーM&A】シリコンバレーのラーメン事情と最近の外食関連M&Aまとめ
ここ数年シリコンバレーで一番ホットだったのはラーメンといわれるくらいお店が増えました。一時期は製麺機の輸入が急増したと商社の人に聞いたことがあります。今回は最近の外食関連M&Aを取り上げたいと思います。
博多ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス<3561>が2年ぶりに海外市場の新規開拓を果たした。2019年3月11日にベトナムのホーチミン市にベトナム1号店「IPPUDO VIETNAM Phu My Hung店」をオープン。これによって2017年4月に進出したミャンマーに次ぎ、出店先の国と地域は13になった。
2018年12月末時点での海外店舗数は2018年3月末より23店増え105店と初の大台に乗せ、国内店舗数153店(2018年12月末)に迫ってきた。
M&Aに関しても2016年までは国内中心だったのが、2017年、2018年に海外のM&Aを実施しており、今後、ライセンス、直営が中心だった出店形態にM&Aも加わっていきそうだ。
一風堂はホームページで一風堂ステートメント(声明)として、「ラーメンを筆頭に、愛すべき日本食を世界へと伝えていきます」とし、海外展開を重要なミッションと位置付けている。
2018年4月から12月までに増えた店舗数が海外の23店に対し、国内は11店だったことからも、力の入れ具合がうかがえる。2018年4月から2018年12月の間に、店舗数が最も多く増えたのは中国で、7店増え合計29店舗となり、次いで多かったのがタイの6店で、合計14店舗になった。2019年3月期はこれにベトナムの店舗が加わることになる。
ベトナムの店舗は現地のライセンス先で、イタリアレストラン「Pizza 4P’s」を11店展開するPizza 4P’s Corporationが運営する。一風堂の看板メニューである「白丸元味」や「赤丸新味」などのとんこつラーメンを日本円で450円から550円ほどで提供する。
一風堂は1985年に福岡市に「博多 一風堂」をオープン。2008年に米国ニューヨークに海外1号店「IPPUDO NY East Village店」を出店したのを皮切りに海外展開に乗り出した。
現在の進出先は中国やインドネシアなどのアジア9カ国・地域と米国、英国、フランス、オーストラリアの4カ国。
年 | 出店先 |
---|---|
1985 | 福岡市中央区大名に「博多 一風堂」をオープン |
2008 | 米国ニューヨークに海外1号店「IPPUDO NY East Village店」をオープン |
2009 | シンガポール1号店「IPPUDO SINGAPORE Mandarin Gallery店」をオープン |
2011 | 香港1号店「IPPUDO HK Silvercord店」をオープン |
2012 | 台湾1号店「一風堂 中山店」をオープン |
2012 | 中国1号店「IPPUDO CHINA 上海IFC店」をオープン |
2012 | オーストラリア1号店「IPPUDO SYDNEY Westfield店」をオープン |
2013 | マレーシア1号店「IPPUDO MALAYSIA Pavilion店」をオープン |
2014 | タイ1号店「IPPUDO THAILAND Central Embassy店」をオープン |
2014 | フィリピン1号店「IPPUDO PHILIPPINES SM Megamall店」オープン |
2014 | インドネシア1号店「IPPUDO INDONESIA Pacific Place店」オープン |
2014 | 英国1号店「IPPUDO LONDON Central Saint Giles店」をオープン |
2016 | フランス初出店「IPPUDO Paris Saint-Germain店」をオープン |
2017 | ミヤンマー1号店「IPPUDO Myanmar Junction City 店」をオープン |
2019 | ベトナム1号店「IPPUDO VIETNAM Phu My Hung店」をオープン |
ここ数年シリコンバレーで一番ホットだったのはラーメンといわれるくらいお店が増えました。一時期は製麺機の輸入が急増したと商社の人に聞いたことがあります。今回は最近の外食関連M&Aを取り上げたいと思います。